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    須山歯研は、FitEarブランドのカスタムイヤホン新製品「FitEar ROOM」を4月2日に発売。価格は49,800円。

    3Dプリンターを活用、また須山補聴器から直接販売する事でカスタムIEMとしてはかなり価格を抑えているのが大きな特徴です。

    須山歯研は2014年には3Dプリンターを導入し、シェルメイキングや、シェル設計時にユニット組み込み用のキャビティまでをモデリングすることなどで作業を効率化し、他社よりもコストに優れる製品作りを行ってきました。

    「FitEar ROOM」はでは、組み込み設計のさらなる洗練と、使用ユニットの厳選、須山補聴器での直接販売を行なう事で、一層の思い切った低価格化を実現できたとのこと。

    ユニット構成は非公開。これまでのエントリークラス機「FitEar Custom」と同様に、遮音性と装用感を両立したというミドルレッグシェルを採用。個人の耳の形状に左右されにくい内部ユニットレイアウトで、「どなたにも均質なサウンドバランスを提供」するとしています。カスタムIEMを初めて使う方も違和感のない快適なフィット感が得られるというのも特徴。

    入力端子は3.5mmのステレオミニ。シェルのカラーはホワイト。フェイスプレートはシボ加工仕上げの6色展開で、オレンジ、レッド、ブルー、イエロー、ホワイト、ブラックから選択可能。

    もともとは高額でもいいというユーザーのためのカスタムIEMに低価格化とは、明らかにユーザー層が広がっている証拠でしょう。

    カスタムIEMにも進出していたオンキヨーが、ポータブルオーディオ全般の不調で大幅赤字、海外メーカーのOPPOがオーディオ・ビジュアル機器の新規開発の停止を発表など、オーディオ界を取り巻く状況は厳しいようですが、イヤホン業界はどうなるでしょうか?

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    K5005_K3003
    AKGから期待の高級イヤホン・N5005が3月30日に99,880円で発売されました。

    発売前から話題で、試聴でもかなり好評なようでした。

    AKGの高級イヤホンというと、やはり世界初のハイブリッドイヤホンにして現在も同社のフラグシップイヤホンであるK3003。

    N5005はそれとはデザインや形状が異なり、最近のN40に近いもので、MMCXリケーブル、シュア掛け、ハイレゾ対応と、いずれもK3003にはない特徴を備えている点で新しいことのアドバンテージを見せます。

    K3003が高域と中域にそれぞれバランスド・アーマチュア・ドライバー1基と低域用にダイナミックドライバー1基の3ウェイ構成であるのに対し、N5005は、BAドライバー4基と直径9.2mmのダイナミックドライバー1基、合計5基構成。

    ノズル部に装着し、交換によって音質傾向をチューニングするフィルター。K3003は「REFERENCE」と「BASS BOOST」「HIGH BOOST」を加えた3種類。N5005はさらに「MID BOOST」が追加され4種類から選択できます。

    ケーブルもN5005は標準的なφ3.5mmのステレオミニプラグタイプと、φ2.5mmのバランスケーブルが付属。φ3.5mmケーブルに搭載されたリモコンがAndroid/iOS両対応も便利。ほか、Bluetoothレシーバー機能を備える「Bluetoothケーブル」が付属と内容てんこ盛り。

    それでも、K3003は依然として現在も実売14万円以上とN5005の上。この価格差を新しさで埋められるかも気になる点です。

    まだ発売されたばかりですので、この2機種を実際に聴き比べて、一定の評価をできる人は少ないでしょうが、それでもツイッターで探してみると、どちらもよくて、好みで選べるくらいの感じでしょうか?

    全体的にN5005は解像度が高くワイドレンジなようです。K3003はそれだけではなく、言葉にするのは難しい品位感があるのかもしれません。オーディオ的な高音質だけでは計れない音のよさは無視できない感じもします。

    ファイル・ウェブの比較試聴レポートに2機種の音の違いが端的に示されています。
    「ハイレゾオンリーならN5005がベスト、CD音源も含めて美しい音色で聴きたいならK3003の包容力に頼る手もある」

    N5005は最新機らしい高性能と高音質を高次元に備えた優秀イヤホンであることは間違いないようです。K3003も両方揃えれば何も問題はないのですが?

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    Huawei_FreeBuds
    スマホメーカーのHuawei(ファーウェイ)は、パリで現地時間の27日、イヤホンジャック非搭載の新スマートフォン「P20」と「P20 Pro」を発表しました。スマホとは思えないほど高性能のカメラを搭載していることで話題です。

    それはともかく、このスマホの発表会において、ファーウェイはさらっと同社初の完全ワイヤレスイヤホン「FreeBuds」なるモデルを発表。このスマホ用の別売りアクセサリーという位置づけですが、もちろん、幅広く使えるはずのイヤホンなので、大々的に発表すればいいのに、と思います。

    どうも、あまり大々的はまずいのかもしれません。というのも、「FreeBuds」は見た目が明らかに「AirPods」そっくり。それも白もあるのですから、明らかにわざとでしょう。

    それでも堂々としているのは内容に自信があるからともいえます。まず、カナル型として、AirPodsで指摘されていた音漏れの多さと遮音性の低さを改善。

    本体のみでの再生時間がAirPodsの5時間なのに対し、FreeBudsは10時間と実に2倍。これは完全ワイヤレスイヤホン業界全体でもトップなのではないでしょうか?

    また、ちょっと未確認ですがアクティブノイズキャンセリング機能も内蔵とも。これも完全ワイヤレスイヤホンとしてはソニーに次ぐ快挙。

    気になる価格は159ユーロ(約20,800円)と安くはなく、本家のAirPodsよりも高いですが、上記の内容が本当なら決して高くはありません。

    AirPodsのパチモンみたいなイヤホンは無名の中国系メーカーからはいくつか出ていたようですが、世界的な大手メーカーからは初?

    会社自体、勢いのあるファーウェイにはこれからもイヤホン全般やポータブルオーディオ製品に期待が持てるような感じさえしました。

    アップルと揉めないことを祈ります。

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