2015年07月


    オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは7月29日、オンキヨーブランドからハイレゾ対応ネットワークステレオレシーバー(チューナー内蔵プリメインアンプ)「TX-8150」を発表しました。8月下旬発売で価格は6万4800円(税別)。

    アンプ部の定格出力は100W×2ch(6Ω)、最大出力は140W×2ch(6Ω)のプリメインアンプ機能を核に、無線LAN機能を内蔵し、NASなどに保存した音楽ファイルをLAN経由で再生可能なネットワークオーディオ機能、USB端子も備え、USBメモリなどに保存したファイルも再生できる機能、Bluetooth受信、AirPlayにも対応。

    サイマルラジオサービス「radiko.jp」や、世界中のインターネットラジオが聴ける「TuneIn」も受信可能なインターネットラジオ機能、そして、FM/AMチューナも備えます。

    入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×2、アナログ×6、USB。MM型カートリッジのレコードプレーヤーと接続できるPhono入力も装備し、DAC内蔵のアナログプリメインアンプとして機能します。チューナー内蔵プリメインアンプなので、伝統的にレシーバーと呼ばれるものですが、上記のように超多機能な現代最先端のアンプです。

    ネットワークではMP3、WMA、WMA Losslessに加え、FLACやWAVの192kHz/24bit、Apple Losslessの96kHz/24bit、DSDの2.8/5.6MHzのネイティブ再生が可能。USBの場合はWAV・FLAC96kHz/24bit、DSDは2.8MHzまで対応。

    DACには、旭化成エレクトロニクス製の384kHz/32bit対応プレミアムDAC「AK4452」を採用。

    オンキヨー独自のワイドレンジ技術でおなじみのWRATも導入。珪素鋼板シールド材を使い、リーケージ・フラックスを低減したハイパワーEIトランスや、8,200μFの電解コンデンサー×2基など、強力な電源回路も搭載するなど、アナログプリメインアンプとしての物量もつぼを押さえて投入し、基本性能も充実させています。

    無線ルーター使用前提で、無料のアプリ「Onkyo Remote」を使ってAndroid端末やiPhone/iPod touchをリモコンとして利用できる便利機能も対応。

    外形寸法は435W×149H×328Dmm、質量は8.6kg。

    TX-8050の後継機で、PCM系が96kHz/24bitから192kHz/24bitまで、DSD非対応からDSDの2.8/5.6MHzのネイティブ再生対応へとグレードアップしたのが大きな違いでしょう。Bluetooth受信、AirPlayにも対応したのも新機能。DSDネットワーク再生をネイティブで、アンプを別に用意せず楽しみたい人には特におすすめできそうな機種です。

    ただ、よく見ると、これぐらいの機能は最近の8万円クラスのAVアンプにも備わっています。オンキヨーでもそうです。そういうAVアンプからマルチチャンネルアンプ分と映像関連機能やHDMI端子を抜いて出来たような機種にも見えます。ただ、2chステレオしか楽しまないユーザーにとってはAVアンプの機能はムダなので、本機のような機種の存在価値はあるでしょう。

    パイオニアと一緒になった効果や影響はこの機種の内容からは読み取れません。いまのところ、これまでのオンキヨーのノウハウの延長線の機種に見えます。

    :ONKYO:プリメインアンプ

    Vienna Acousticsのトールボーイの中核モデルと、ブックシェルフ機がモデルチェンジ。

    コンサートグランドシリーズ最上位モデル「Beethoven Concert Grand」が「Beethoven Concert Grand Symphony Edition」へとモデルチェンジ。

    上位モデル「Liszt」の同軸ユニットのツイーターをベースにした、ネオジウムマグネットを搭載した新型のシルクドームツイータ―を採用するなど、ハイエンド機の設計で得られたノウハウを新たに注入して、マイナーチェンジ的ではない向上を図った意欲的なモデルチェンジに思われます。

    ミッドレンジとウーファーユニットのコーン部には、TPX をベースに3種類のポリプロピレンを合成し、高剛性・超軽量に仕上げたという独自の高機能樹脂「X3P」をそれぞれ採用するなど、従来の同ブランドで継続してきた技術も継承。ウーファー部は、クモの巣状のリブで補強した独自の「スパイダーコーン」もひきつづき採用し、いかにもVienna Acousticsのスピーカーという外観は維持されています。

    クロスオーバーネットワークをフルリニューアルするなど、見えないところですが、音には大きく影響する部分も改良。

    一方、ブックシェルフ「Haydn Grand Limited Edition」は、「Haydn Grand Symphony Edition」のウォルナットカラーモデル。Vienna Acoustics 創設者であり、開発・設計の総責任者の Peter Gansterer( ピーター・ガンシュテラー)の直筆サインが入り、シリアルナンバーも記載されるとのこと。

    こちらは、音や部品に変更はないようで、コレクターズアイテム的な意味合いが強いようです。

    ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス管弦楽団によるハイドンの交響曲No.30、No53、No69 を収めた入手困難なCDも付属、というのがウィーンのメーカーらしいところでしょうか。また、このメーカーのスピーカーのユーザーが聴く音楽の多くはクラシックだという認識も示しているのでしょう。

    ブックシェルフ機ですが、オーケストラ物のCDをつけているあたりには、このスピーカーではオーケストラも十分に再生できるよ、というアピールでもあるのでしょうか。

    価格は「Beethoven Concert Grand Symphony Edition」が60万円(1本・税抜)で、「Haydn Grand Limited Edition」が25万円(ペア・税抜)。

    しかし、Beethoven系の価格がずいぶんと上がったようです。以前T-3Gという型番で日本展開していたときはペア60万円くらいでしたから、倍でしょうか。最新の改善がされているということですが、それにしてもやはり最近の海外メーカーのオーディオ製品は全般に値上がりしていると感じます。

    ハーマンインターナショナルは、AKGブランドから新「Nシリーズ」を発表。イヤホン「N20」「N20U」、ノイズキャンセリングヘッドホン「N60NC」を8月4日に発売すると発表しました。

    ■N20 ¥OPEN(予想実売価格14,880円前後)
    カラー:ブラック/ゴールド
    ■N20U ¥OPEN(予想実売価格15,880円前後)
    カラー:ブラック/シルバー
    ■N60NC ¥OPEN(予想実売価格29,880円前後)

    Nシリーズの「N」はドイツ語の「Neue(英語でnew)」に由来しているとのこと。「新世代」「革新」といった意味もこめられているそうです。洗練された素材とデザイン、AKGの音響技術を融合させた「全く新しいプレミアムシリーズ」とアピール。高音質と高品質、優れたデザイン性を兼ね備えるという方向性。

    今後AKGブランド製品は、プロ/プロアマ向けモデル中心の「Kシリーズ」、今回登場した「Nシリーズ」、そして「Yシリーズ」の3シリーズで展開していくとのことです。

    Nシリーズはマニア向けというよりは、一般ユーザーで、AKGは知っていて、使ってみたいという人で、それなりの予算もある、という人向けという感じでしょうか。マニア向けでなくとも安いとは言いがたいですから。

    「N60NC」はノイズキャンセリング機能を備えた密閉ダイナミック型ヘッドホン。直径40mmドライバーをアルミ製ハウジングに搭載。再生周波数帯域は10Hz~22kHz、インピーダンスは32Ω、感度は117dB。

    AKGには従来K490NCとK495NCというノイズキャンセル対応ヘッドホンがラインナップ、N60NCはその両モデルをリプレイスする機種という位置づけ。

    ノイズキャンセルは、騒音集音用マイクをハウジング本体外側に配置するフィードフォワード方式と、鼓膜に近いドライバーユニット側に配置するフィードバック方式の両方式を採用したハイブリッドで行う。独自のキャンセル信号回路と合わせて「AKG史上最も優れた騒音低減率を実現」したとアピールしています。

    バッテリーを搭載し、約30時間の連続使用が可能。NC機能をOFFにしても通常のヘッドフォンとして使うこともできます。

    独自の3D-Axis2機構を備え、小さく折りたたんで収納できる。専用キャリングポーチも同梱。アーム部分にレザー素材を使うなど、デザイン面で高級感を演出しているのも「Nシリーズ」らしさということでしょう。

    入力プラグは4極で、リモコンをケーブル途中に用意。スライドスイッチを備え、Androidスマホ向けと、iOS機器向けに、機能の切り替えが可能。ケーブルは1.2m。ヘッドフォン側は2.5mmのミニミニ端子を採用。ケーブルを省いた重量は150g。 小ささと軽さと高機能、高品位を実現している印象。ただ、いわゆるハイレゾ対応ではありません。それなりの周波数特性です。

    「AKG史上最も優れた騒音低減率を実現」というのをやたらと強く打ち出してアピールしているのが、各ニュースサイトの記事からうかがえます。おそらく、ライバルたるBOSEあたりを意識しているのでしょうが…。

    それでありながら、AVウォッチでのレビュー記事で、「驚くのは、NC機能のON/OFFでほとんど音が変わらない事だ。」「キャラクターやバランスの変化はまったくと言っていいほど無く、通常のヘッドフォンとしても安心して使えそう」「モニターライクなサウンドで、良い意味で昔ながらのAKGらしさを感じさせる」と、あまりNCの性能そのものには触れず、基本的な音質の良さばかり強調しています。NC機能については「静寂さが際立つ」とくらいしか書いていません…。ネットでもそこを突っ込まれています。

    一方、ファイルウェブでは、「その効果は、室内の空調のファン音は十分にキャンセルできるのはもちろん、地下鉄車内の走行音も低音をほぼ消し去り静寂を作り出すほど。」とあるので、それなりのNC効果はあるようです。

    「ただ、ノイズキャンセルをONにしても音質への影響がないことも、サウンド重視のヘッドホン好きとして評価したいポイント」とあるので、どうも、「音質重視でNC効果はそれなりのNCヘッドホン?」的な印象に見えます。

    いずれにしてもアウトドア用途には良さそうです。NCヘッドホンとしてのCPは気になるところです。 【AKG N60NC】の続きを読む

    オーディオ機器データベース的情報。Counterpoint SA-7 真空管式プリアンプ

    現在でも一部の人気機種が中古相場で取引され続けているCounterpoint のアンプ。

    SA-5000など、それらに比べるとマイナーと思われる機種。国内では本機の情報はあまりないくらいの状況です。以下のユーザーによる情報が貴重な資料となっています。

    ヤフオクの過去の取引から相場、状態、使用感を見る。
    56,000円     50件     '13年1月18日
    http://aucview.aucfan.com/yahoo/163414204/

    米国製 Counterpoint SA-7 真空管式プリアンプ

    真空管アンプらしい暖かい音ですが、クリーンに音楽の表情を伝えます。

    Line stage にはECC83/6DJ8 が2本、Phono stageには 12AX7が2本使われています。
    各真空管ともSelected by Counterpoint と書かれたオリジナルです。
    フォノは使用環境に無いので、完璧な動作は保障できませんが、おそらく大丈夫だと思います。
    1984年の製品です。

    Input : Phono, Tuner, Line, tape,
    output : main out, tape out

    大事に扱っていましたので、あまり当て傷・擦り傷は有りません。
    ゲインノブの右下に引っ掻き傷があります。
    パネルレイアウトはシンプルですが、使い勝手の良い美しいデザインです。
    グリーンのパイロットランプも点灯します。
    ボリュームはガリ等ありませんが、バランスには少しガリがあります。
    真空管アンプですので、少しの残留ノイズはあります。(気にならない程度です。)
    電源電圧の表示はありませんが、100V使用で問題ありません。
    (以上私感)

    詳細写真が下記に有りますので、入札前に是非ご確認下さい。
    下記リンクの(オリジナルサイズを見る)をクリックして下さい

    運送事故のない様、丁寧に梱包してお送りします。(佐川急便:遠隔地以外700円)
    到着時に破損等がない限りノークレームノーリターンでお願いします。

    趣味で沢山デザインや音質の優れたオーディオ製品をコレクションしてしまいましたが、保管場所が手狭になった為、ゆっくり少しづつ出品していきます。
    【Counterpoint SA-7】の続きを読む

    上海問屋は、カセットテープの音源をPCを使わずにMP3変換可能なカセットプレーヤー「DN-12808」を発売しました。直販サイトでの価格は2,999円(税込)。

    記録メディアは最大32GBまでのmicroSD/microSDHCカードに対応。フォーマットはFAT/FAT32/exFAT。最大32GBまでのmicroSD/microSDHCカードに対応。MP3変換の際のビットレートは128kbpsで、変更はできません。

    また、カセットテープの再生だけでなく、MP3音源を聴くポータブルオーディオプレーヤーとしても使用できます。

    電源はUSB給電のほか、単三電池(2本)にも対応。連続再生時間は単三電池使用時で約2時間。

    外形寸法は113W84H32Dmm、質量は約186g(本体のみ)。付属品として給電用USBケーブルとイヤホン、日本語マニュアルを同梱。

    カセットテープの音源をPCを使わずにmicroSDカードにMP3変換して残したい、というニーズは結構ありそうですから、魅力的な製品でしょう。しかもこの価格。思い出のカセットテープをカンタン半永久保存、というキャッチフレーズに心動く人もいるでしょう。

    ただ、よりマニアック的になると、MP3変換の際のビットレートは128kbps固定が物足りないとか、ドルビーノイズリダクションがないとか、色々と出てきます。再生時間が短いのも気になります。

    まあ、そんなことを気にするようなユーザーは想定していないのでしょうが。

    個人的にもエアチェック音源など、カセットテープは大量にあって、これから一体どうしたものかと思っています…。しかし、次から次へと新しいソースが増えて、聴き直す暇もありません。ましてデジタル化のめどは全く立っていません…。みなさんはどうしていますか?

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