オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは7月29日、オンキヨーブランドからハイレゾ対応ネットワークステレオレシーバー(チューナー内蔵プリメインアンプ)「TX-8150」を発表しました。8月下旬発売で価格は6万4800円(税別)。
アンプ部の定格出力は100W×2ch(6Ω)、最大出力は140W×2ch(6Ω)のプリメインアンプ機能を核に、無線LAN機能を内蔵し、NASなどに保存した音楽ファイルをLAN経由で再生可能なネットワークオーディオ機能、USB端子も備え、USBメモリなどに保存したファイルも再生できる機能、Bluetooth受信、AirPlayにも対応。
サイマルラジオサービス「radiko.jp」や、世界中のインターネットラジオが聴ける「TuneIn」も受信可能なインターネットラジオ機能、そして、FM/AMチューナも備えます。
入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×2、アナログ×6、USB。MM型カートリッジのレコードプレーヤーと接続できるPhono入力も装備し、DAC内蔵のアナログプリメインアンプとして機能します。チューナー内蔵プリメインアンプなので、伝統的にレシーバーと呼ばれるものですが、上記のように超多機能な現代最先端のアンプです。
ネットワークではMP3、WMA、WMA Losslessに加え、FLACやWAVの192kHz/24bit、Apple Losslessの96kHz/24bit、DSDの2.8/5.6MHzのネイティブ再生が可能。USBの場合はWAV・FLAC96kHz/24bit、DSDは2.8MHzまで対応。
DACには、旭化成エレクトロニクス製の384kHz/32bit対応プレミアムDAC「AK4452」を採用。
オンキヨー独自のワイドレンジ技術でおなじみのWRATも導入。珪素鋼板シールド材を使い、リーケージ・フラックスを低減したハイパワーEIトランスや、8,200μFの電解コンデンサー×2基など、強力な電源回路も搭載するなど、アナログプリメインアンプとしての物量もつぼを押さえて投入し、基本性能も充実させています。
無線ルーター使用前提で、無料のアプリ「Onkyo Remote」を使ってAndroid端末やiPhone/iPod touchをリモコンとして利用できる便利機能も対応。
外形寸法は435W×149H×328Dmm、質量は8.6kg。
TX-8050の後継機で、PCM系が96kHz/24bitから192kHz/24bitまで、DSD非対応からDSDの2.8/5.6MHzのネイティブ再生対応へとグレードアップしたのが大きな違いでしょう。Bluetooth受信、AirPlayにも対応したのも新機能。DSDネットワーク再生をネイティブで、アンプを別に用意せず楽しみたい人には特におすすめできそうな機種です。
ただ、よく見ると、これぐらいの機能は最近の8万円クラスのAVアンプにも備わっています。オンキヨーでもそうです。そういうAVアンプからマルチチャンネルアンプ分と映像関連機能やHDMI端子を抜いて出来たような機種にも見えます。ただ、2chステレオしか楽しまないユーザーにとってはAVアンプの機能はムダなので、本機のような機種の存在価値はあるでしょう。
パイオニアと一緒になった効果や影響はこの機種の内容からは読み取れません。いまのところ、これまでのオンキヨーのノウハウの延長線の機種に見えます。
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