2016年02月

    イヤホン愛好家の間では以前から知られていたイヤホン・“AUGLAMOUR(オーグラマー)”ブランドのイヤホン「R8」がeイヤホンの扱いで国内正規販売を2月20日から発売されることになりました。4500円(税別)。

    R8は、5,000円以下という低価格帯ながら、ハウジングにメタル合金を採用するなど価格を超えた仕上がりで音質にこだわったモデル。

    カラーはブラックとシルバーの2色をラインナップし、ブラックは鏡面仕上げ、シルバーはヘアライン仕上げとデザインや見た目にも相当こだわっています。

    口径10mmの高精細ネオジウムダイナミックドライバーを搭載。ハウジングにメタル合金を採用したことで、耐久性を高めながら同時に振動も抑制し、高音質化を図っているとしています。

    ケーブルは長さ1.2mのツインツイストケーブルを採用し、なんとリケーブルにも対応。プラグ形状は金メッキ製の3.5mmステレオミニ。

    インピーダンスは16Ω、再生周波数は10Hz~25KHz、感度は108dB/mW、本体質量は26g(ケーブル含む)。とさすがにハイレゾ対応ではありませんが、十分なスペックを装備しています。

    イヤホン愛好家の間ではかなり有名なイヤホンでしたが、これでさらに普及?しそうです。

    価格を超えた音の良さというよりも、本体の材質感、見た目のデザイン、さらにはパッケージの豪華さという音以外の要素でも大いにアピールできる機種としても知られています。

    音に関する評価が価格よりは少し上くらいというものから、なんと数万円以上のクラスに匹敵するというものまで幅広いのも、ユーザーが多いからなのでしょうか。

    あるいは、人は見た目の雰囲気にも流されて音を良いと感じてしまうのでしょうか。いろいろなことを考えさせるイヤホンです。



    フォステクス カンパニーは、最大96kHz/24bitまでのハイレゾ対応USB-DAC/ボリュームコントローラー「PC100USB-HR2」を2月下旬に発売します。価格は9,800円(税抜)。

    最大96kHz/24bitまで対応するUSB-DACを搭載し、アナログ出力のボリュームを可変するボリュームコントローラーとしても動作。アクティブスピーカーと直結できます。ヘッドホン端子も装備。

    従来機種「PC100USB-HR」をモデルチェンジした製品で、機能やスペック、小型ブラックボディにシルバーの大型アルミ削り出しボリュームノブを搭載するスクウェアフォルムを採用したデザインなどは同様。本体サイズは66W×44H×70Dmm(足を含まず)で、質量は約210g(線材含まず)も同様。

    内部のコンデンサー/ DAC/オペアンプなど主要パーツを見直すことで高音質化を図ったというのがモデルチェンジのポイント。ベースモデルがヘッドホンとRCAで音が結構違うという声があったので、傾向を揃えた可能性もあります。

    入力端子はUSB-B。出力端子はRCAピンジャックと3.5mmステレオミニ端子を装備。

    駆動はUSBバスパワーに対応。Windows接続時は、Windowsの標準ドライバーで動作。

    ヘッドホン接続時にはRCA端子からは音声出力されない仕様となります。

    フロンティアファクトリーは2月19日、Klipschとしては初となるBluetooth対応イヤホン「R6 Bluetooth」を発売します。同社オンラインストアでの価格は、1万8144円(税込)。

    耳かけタイプのBluetoothイヤホン。本体はアルミニウムとエラストマー素材で構築され、丈夫かつ23.5gと軽く、耳当たりも良いとしています。

    Bluetooth 4.0に対応、プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP、コーデックは高音質設計のapt-Xのほか、SBC、AACをサポート。Multipoint A2DP Multipoint HFPに対応しているため、たとえば、iPad で R6 Bluetooth を使って映画を視聴中に、スマートフォンに電話がかかってきたりしても Bluetooth の接続切り替えがスムーズに行うこともできます。

    ケーブルには、Android/iOSデバイスで音楽再生操作と通話が可能な汎用3ボタンリモコンマイクを装備。通話品質を高める「cVc」(Clear Voice Capture)により、クリアな音声通話が可能としています。

    ドライバーユニットは、口径6.5mmの「KG-065 Dynamic moving coil」マイクロドライバーを搭載。

    遮音性と装着感にこだわったKlipsch社独自のオーバルイヤーチップも付属し、快適なリスニング環境を実現するとしています。

    約1時間の充電で最大8時間の連続再生が可能。iOS Battery Status Monitorでバッテリー残量を確認することもできます。

    イヤーチップはS/M/Lの3サイズに加えてフランジタイプ(Sサイズのみ)も付属。そのほかキャリングポーチと充電用USBケーブルも付属。

    再生周波数帯域は10Hz~19kHzで、感度が110dB、インピーダンス(1kHz)は18Ω。

    クリプシュ初のBluetooth対応イヤホンということですが、普通のイヤホンで十分な実績があるので、装着感などに問題はないでしょう。「Reference R6」をベースにしたモデルでもあります。

    見た目が重そうなのがフィーリングだけで選ぼうとするライトなユーザーへのアピールには不利かもしれません。わざわざクリプシュ社では、「一見したサイズに反して23.5gと軽量」だと説明しているのもそのあたりの懸念があるのでしょう。

    「Klipschらしい音、装着感、使い心地を目指した」と胸を張ってもいるので、まずはお手並み拝見といったところでしょうか。

    全部入りイヤホン!のように紹介するサイトもありますが、今は「ハイレゾ対応」もないと全部入りとは言えない状況です…。


    Acoustic-Research - AR-M2

    AR-M2は、2015年4月に発売された、Acoustic Researchによるハイレゾ再生対応ポータブルオーディオプレーヤー(DAP)。定価は¥138,000(税抜)。

    最大192kHz/24bitのWAV/FLAC/ALAC、DSD 5.6MHz/2.8MHz(PCM変換)、DXD(PCM変換)、APR、AIFFの再生に対応。

    内蔵メモリーは64GBで、加えて、最大128GBまでのマイクロSDXCカードが使用できます。また、USB-OTGストレージにも対応、USB-HDDやUSBメモリーとも接続できます。HDDはFAT32とexFATをサポート。

    OSにはAndroid 4.3、プロセッサーにはQualcomm社 Snapdragon 400 MSM8926を搭載したAndroidベースのDAP。ディスプレイは解像度720×1,280の5インチ。

    Androidのオーディオフレームワークもサポート。サードパーティーのアプリも使用することが可能。ただしGoogle Playストアは使用できないのには注意が必要です。

    まるでスマホのような見た目で、実際、簡単にスマホ化できそうなスペックを備えているAndroid端末なのですが、IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能は備えていますが、3G/LTEなどには非対応で、SIMカードスロットも無いので、スマホにはなりません。

    外形寸法は136×70×15mm(縦×横×厚さ)とスマホサイズながら、重量は240gとスマホとは違う重量感。

    すべてを音質に捧げるためだけに、この内容を備えているという孤高の、しかし世間一般からしたら少し変わっている?音楽プレーヤーです。アンドロイドなのにGoogle Playストアは使用できないのも一般的には理解不能でしょう。

    DACチップにはバーブラウンのPCM1794Aを搭載。サンプリングレートコンバーターには、192kHz/24bit対応非同期ステレオサンプルレートコンバーターのシーラス・ロジックCS8422を搭載。クロックには44.1KHz系(44.1/88,2/176.4kHz)専用と48KHz系(48/96/192kHz)専用の発振子を2基搭載。信号に完全同期したクロックの切換えを実現。

    オペアンプにはバーブラウン OPA2134を2基搭載。また、ヘッドホンアンプには、電流帰還型の「TI TPA6120A2」を採用。さらに、コンデンサーにはAVX社の大型コンデンサーを多数搭載するなど、採用部品にもこだわっています。

    また、最近一般的なデジタルボリュームではなく、アナログポテンションメーターによるボリューム調整機能を持っているのも特徴。ボリュームダイヤルで操作するギミックもスマホ的な外観を考えると凝っています。

    出力には、ヘッドホン出力に加えてライン出力も装備。DAC的にも使えます。

    端子は、底部にイヤホン出力(ステレオミニ)、USB端子、ライン出力(ステレオミニ)を装備。

    バッテリー容量は4,200mAhで、再生時間は192kHz/24bitのPCMで約9時間、DSD128再生時で約7時間。充電時間は約4時間。

    音楽再生アプリとして、Android OSでも高音質再生できるという独自の「AR Music Player」をプリインストール。
    各音楽ジャンルに合わせた設定を持ち、マニュアル調整も可能なイコライザー機能も搭載。

    本機を今取り上げるのには、2016年2月13日に、オーディオイベント「ポタ研2016」で、本機の弟機・AR-M20が発表されたからです。

    AR-M20は価格を約10万円程度とリーズナブルにしながら、外観はAR-M2とほとんど同じ、再生可能ファイルや機能も同等、とかなりお得感のある印象のモデル。

    しかし、AR-M2を特徴づけるアナログボリューム、オペアンプの搭載も省略。DACチップはAR-2がバー・ブラウンのPCM1794Aから、PCM5242に変更されているなど、AR-M2で採用されたこだわりの重要部分が大きく省かれています。

    だからといって、音質的に大きく劣るわけではなく、音のキャラクターの違い程度のような評判で、こうなると、どちらを買えばいいか迷いそうです。

    ポタ研2016では、AR-M2用のアクセサリーとして、インピーダンスケーブル「AR-AC7IA」も出展されました。出力が高く、組み合わせるイヤホンによってはノイズを感じる場合もあるAR-M2のために、抵抗を入れた本ケーブルによって対処するのだというもの。

    AR-M2は能率の高いイヤホンではノイズが乗ることがあることを示唆しています。これから買う人はこのあたりのことを考慮して買われたほうがいいかもしれません。

    しかも、このノイズ問題?はAR-M20のほうはない、というのです。AR-M20は後発の有利性があるということでしょうか?

    このメーカーに興味のある人は両方を同じ条件で聞き比べるのが良さそうです。その前にDAPに10万円以上の予算があることが条件ですが。あと、ヘッドホンはバランス接続対応でなくて良いという人向けです。

    ドスパラは上海問屋ブランドでポータブルヘッドホンアンプ兼USB-DACのDN-13552を、直販サイト価格19,999円(税込)で発売しました。

    最大384kHz/32bitまでのPCMと、5.6MHzまでのDSDに対応するポータブルヘッドホンアンプ/DAC/DDC。

    DACにはシーラスロジック「CS4392」を採用。オーディオコントローラーはBRAVO SA9227を装備。

    最大384kHz/32bitまでのPCMと、5.6MHzまでのDSD再生に対応。DSDファイルの伝送はDoP方式に対応。

    出力端子は、ヘッドホン用の3.5mmステレオミニのほか、丸型光デジタル端子と3.5mmラインアウトの共用端子を装備。

    ヘッドホンの対応インピーダンスは16~300Ωで、安価ながらも、ハイインピーダンスのヘッドホンに対応。最大出力は210mW(16Ω)、190mW(32Ω)。

    ドライバー「BRAVO-HD Audio CPL」と再生ソフト「jriver media center 20」を付属。

    接続対応機器は、PCとAndroid端末。PCはWindows Vista以降、Android端末はAndroid 4.4以降に対応。

    2200mAhのバッテリーを内蔵。バッテリーでの駆動も可能になっています。

    本体サイズは約111W×60H×15Dmmで、質量は約158g。

    上海問屋でなければ実現できない低価格、というほどではありませんが、スペックや機能としては上々で、コストパフォーマンスは高いと言えそうです。


    ドスパラ DN-13552を上海問屋で見る(楽天市場)

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