2016年02月

    エソテリックは、セパレート型デジタルプレーヤーシステムとして、SACDトランスポート「P-02X」と36bitデュアルモノD/Aコンバーター「D-02X」を3月1日より発売します。いずれも価格は140万円(税別)。

    それぞれ2011年のP-02とD-02の後継機。価格は同じ。

    新たにHDMIケーブルによるDSD伝送に対応した独自のデジタル伝送技術「ES-LINK4」を採用したことが特徴で(先代では、XLR端子を使用した「ES-LINK3」を採用)、旗艦モデル「Grandioso P1/D1」の設計思想を投入したのも特徴。

    「ES-LINK4」はHDMIケーブルを使ったDSD、および352.8kHz/48bit PCMのデジタル伝送に対応。

    P-02Xは、2シャーシ構成のGrandioso P1を妥協なく1シャーシに凝縮することを目標に、ドライブメカ駆動回路とVS-DD(VRDSのトランスポートのスピンドルのモーターだけを回す専用回路)を除くほぼ全てを刷新したとのことです。再生対応ディスクはSACD、CD、CD-R、CD-RW。

    独自の「VRDS-NEO」トランスポート・メカニズム「VMK-3.5-20S」を引き続き搭載。

    物量投入も特徴。シャーシ内部は2階建て構造とし、各回路ブロックを最短の信号経路で接続する“3Dオプティマイズドシャーシ・コンストラクション”を採用。外装は肉厚アルミ材を採用し、5mm厚スチール製リジッドベースを独自のピンポイントフットで4点支持。リジッドベースは、レーザーによる精密なスロット加工を施し、振動を効果的に抑制しているとしています。

    デジタル出力端子はES-LINK4専用端子に加え、従来バージョンのES-LINK対応デュアルXLR端子を2系統、同軸デジタル端子を1系統搭載。D-02Xだけでなく、D-02とも接続できます。

    外部クロック入力を備え、ルビジウムマスタークロック「G-01」と接続してのシステムアップにも対応。22MHz、10MHzマスタークロックをはじめ、ワードクロック(44.1/88.2/176.4kHz)など、様々な周波数に対応。

    外形寸法は445W×162H×437Dmm、質量は約31kg。

    ラディウスは、ハイレゾ対応イヤホン「HP-HZD11」を2月初旬に発売します。オープン価格で、7,400円前後での販売が予想。カラーはブラック/クロムシルバー/カッパーレッドの3種類。

    亜鉛フルダイキャストハウジングを採用したことが大きな特徴のハイレゾ対応イヤホン。

    「超小型高性能φ6mmダイナミックドライバー」により、ボディの小型化と音質向上に成功したともアピールしています。

    比重が高く不要振動を抑える亜鉛製フルダイキャストハウジングを採用。金属ならではの音響特性により、全帯域でクリアかつキレのある音を実現するとしています。

    質量は約10g(ケーブル含む)。再生周波数帯域は5Hz~40,000Hz、インピーダンスは16Ω、出力音圧レベルは92dB。

    ケーブルの長さは約1.2m(Y型)。プラグ部はφ3.5mmステレオミニ。付属品としてXS/S/Mのイヤーチップが用意される。

    なお、金属アレルギーの方は使用しないよう呼びかけられています。

    もはやこの価格でハイレゾ対応イヤホンと謳ってもさほど宣伝効果はないようですが、本機はそれに加えて、亜鉛フルダイキャストハウジングを採用したり、小型ユニットの使用でボディの小型化にも成功するなど、なかなかアピールポイントが多いようで注目されます。

    ユニットの小型化でむしろ高音質化につながったようにしていますが、愛好家はどのように判断するのか気になるところです。

    さすがにリケーブルには対応していません。これが上海問屋だったら対応したでしょうが…。

    マニアのサブ機として注目を集めるか、一般的なユーザーのメインの位置に収まりたいところですが、今はいろいろと競合機があり、本機もこの内容だけではどこまで健闘できるかわからないくらいです。

    往年の名機を紹介。過去のオーディオ機器から新しい何かが見えるかも。

    MA5100はマッキントッシュのプリメインアンプ 発売1966年(1972年まで販売)

    記念すべきマッキントッシュ初のトランジスタ式プリメインアンプ。

    45W+45W(8Ω)の出力を発生。ライン3系統にフォノMM2系統入力装備。ヘッドホン端子にトーンコントロールなどプリメインアンプに欲しい機能も装備。

    古い機種ではありますが、マッキントッシュのアンプに関しては古くてもメンテナンスして売る中古ショップがたくさんありますので、本機もきちんとメンテナンスされた機種が普通に流通しています。

    本機は出力トランスを積んでいないことや、デザイン面などで、必ずしもビンテージ的な高い価値を持つマッキントッシュのアンプではありません。

    そのため、ヤフオクなどでの中古価格は10万円しないくらいと、マッキントッシュのオールドの機種としては比較的入手しやすい価格となっています。

    ですので、メンテナンスや部品入手の困難もなく、機能面でも不足もありませんし、価格面でもリーズナブルとマッキントッシュのオールドの機種を試してみたい人にとっては気軽に試せる機種となっています。

    しかも、音質面でも評価は決して低くなく、たしかに、マッキントッシュとしてはすっきり爽やかだと言う人がいる一方、温かみやきらびやかさ、艶やかさなど、マッキントッシュならではで期待される特有の音もあると言われています。

    さすがにレンジ感など狭く、現代のハイレゾ音源を十全に鳴らす、という方向性ではないようです。ですが、独特の音を楽しむために、現代的なシステムと併用するサブ機にするなどいろいろな楽しみ方はできそうです。

    面白いのは型番的に本機の後継となるモデルはMA5200と予想できると思いますが、実際にMA5200が発売されたのはなんと、ごく最近の2013年発売だということです。

    MA5200は48万円(税別)で、本機同様出力トランスのないマッキントッシュとしては普及モデルという位置づけですが、USBや同軸デジタル、光デジタル入力端子を備えるなど、現代的な機能を纏った、懐古趣味ではない現代志向のモデルとなっています。

    どちらもマッキントッシュであるのもまた事実です。 【McIntosh MA5100】の続きを読む

    アユートは、2月13日(土)に東京・中野サンプラザにて開催されるポータブルオーディオ関連ブランドを集めたイベント「ポタ研2016冬」への出展概要を発表しました。

    そこでは先日発表されたばかりのAstell&Kernの高級DAP「AK380 Copper」に加え、その機種専用のヘッドホンアンプ「AK380 アンプ Copper」を出展すると発表しました。

    「AK380 アンプ Copper」は、「AK380 Copper」用ヘッドホンアンプで、同イベントにて世界初参考出展されるとのこと。ブースには両試聴機が用意され、組み合わせて試聴することができるとしています。

    AK380 Copperは、フラッグシップDAPモデルAK380のボディ素材に、優れた導電性 と比重を併せ持つ「銅」を採用したことが売りのモデル。

    AK380でさえかなり高価でもうこれ以上高価なモデルは出そうにないと思っていたところに、このAK380 Copperが出ました。

    もっとも新規開発モデルではなく、筐体を銅に変更したことが主な違いです。

    AK380 Copperのボディシャーシを1台(175g)製造するために、なんと1.7kgのブロックから削りだしているというアピールなど、モノとしての価値が高いということでしょうか?

    しかし、マニア向けオーディオ機器ですから、音質が違うというのが最大の売りなはず?で、マニア以外にはこれで音が変わるというのも信じられないでしょうが、早速レビューされているオーディオ専門サイトでは、通常モデルとAK380 Copperでは音が違うと評価されています。

    このAK380 Copperに対してさらに専用ヘッドホンアンプを作るというのですから、何が何だかわからない気がしますが、商売として成り立つから売るのでしょう。

    このページのトップヘ