ラックスマンは、2016年6月下旬に、USB-DAC/ヘッドホンアンプのDA-150を発売します。価格は98,000円。カラーはブラスターホワイト。
2011年に登場したDA-100の後継機。
DA-100同様、コンパクトな筐体を維持しながら、今日的なスペックを実現した高性能機。また、昨年発売された上位機種DA-250を踏襲したことで、ヘッドホンアンプとしての性能も大幅に向上しています。
端子は、USB-B入力1系統、デジタル音声入力2系統(同軸、光)、アナログ音声入力1系統(RCA)、ヘッドホン出力(6.3mm標準)を装備。
DACチップにはTI製PCM1795を採用し、USBで、最大でDSD 5.6MHz、リニアPCM 192kHz/32bitの音源再生をサポート。光と同軸入力からは24bit/192kHzまでの対応。全てのデジタル入力は、内部で352.8/384kHz、32bitにアップコンバートされ再生されます。
USB入力はアシンクロナス対応、S/PDIF入力は、DAIR PCM9211の高精度PLLにより低ジッター化が図られています。さらに、低位相雑音クロックモジュレータを44.1/48kHzのそれぞれに独立搭載。
ヘッドホン出力に、電子制御音量調整アッテネーター「LECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)」を搭載しているのが大きな特徴。小音量時のギャングエラーや、音量位置による音質差、経年によるガリを追放した高精度ボリューム。ラックスのアンプ類全般で使用されている自慢のボリュームです。このような高精度なアナログボリュームをこの価格帯のヘッドホンアンプに搭載できるのはラックスくらいでしょう。あとはアキュフェーズならできそうですが、この価格帯の機器自体出しませんし…。
また、また、上位機種DA-250と同等のディスクリートバッファを搭載した、ハイパワーなヘッドホンアンプ回路を搭載。出力は、200mW×2ch(16Ω)、400mW×2ch(32Ω)、130mW×2ch(600Ω)と強力。
電源トランスから各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由する高慣性(ハイイナーシャ)環境を構築。このあたりもラックスの単品コンポで培ったノウハウが生かされています。
DA-100から見ると大幅グレードアップ。デジタル出力がなくなっているのが残念なくらいです。プリアンプ機能は今回もつきませんでした。バランスヘッドホン端子に対応しないのは、この価格帯での見識でしょう。アンバランス専用機として大注目機です。