2016年04月

    LUXMAN_DA-150

    ラックスマンは、2016年6月下旬に、USB-DAC/ヘッドホンアンプのDA-150を発売します。価格は98,000円。カラーはブラスターホワイト。

    2011年に登場したDA-100の後継機。

    DA-100同様、コンパクトな筐体を維持しながら、今日的なスペックを実現した高性能機。また、昨年発売された上位機種DA-250を踏襲したことで、ヘッドホンアンプとしての性能も大幅に向上しています。

    端子は、USB-B入力1系統、デジタル音声入力2系統(同軸、光)、アナログ音声入力1系統(RCA)、ヘッドホン出力(6.3mm標準)を装備。

    DACチップにはTI製PCM1795を採用し、USBで、最大でDSD 5.6MHz、リニアPCM 192kHz/32bitの音源再生をサポート。光と同軸入力からは24bit/192kHzまでの対応。全てのデジタル入力は、内部で352.8/384kHz、32bitにアップコンバートされ再生されます。

    USB入力はアシンクロナス対応、S/PDIF入力は、DAIR PCM9211の高精度PLLにより低ジッター化が図られています。さらに、低位相雑音クロックモジュレータを44.1/48kHzのそれぞれに独立搭載。

    ヘッドホン出力に、電子制御音量調整アッテネーター「LECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuator)」を搭載しているのが大きな特徴。小音量時のギャングエラーや、音量位置による音質差、経年によるガリを追放した高精度ボリューム。ラックスのアンプ類全般で使用されている自慢のボリュームです。このような高精度なアナログボリュームをこの価格帯のヘッドホンアンプに搭載できるのはラックスくらいでしょう。あとはアキュフェーズならできそうですが、この価格帯の機器自体出しませんし…。

    また、また、上位機種DA-250と同等のディスクリートバッファを搭載した、ハイパワーなヘッドホンアンプ回路を搭載。出力は、200mW×2ch(16Ω)、400mW×2ch(32Ω)、130mW×2ch(600Ω)と強力。

    電源トランスから各回路独立のレギュレーター+大容量ブロックコンデンサーを経由する高慣性(ハイイナーシャ)環境を構築。このあたりもラックスの単品コンポで培ったノウハウが生かされています。

    DA-100から見ると大幅グレードアップ。デジタル出力がなくなっているのが残念なくらいです。プリアンプ機能は今回もつきませんでした。バランスヘッドホン端子に対応しないのは、この価格帯での見識でしょう。アンバランス専用機として大注目機です。

    (株)ドスパラは、上海問屋ブランドのハイレゾ対応イヤホン「DN-13577」を、発売開始しました。価格は2,999円(税込)。

    ベリリウムコート振動板を採用したという、φ10mmのダイナミック型ドライバーを搭載したイヤホン。再生周波数帯域は20Hz~40kHzでハイレゾ対応を謳っています。国内で音響測定を行なったうえでの「ハイレゾ対応保証」となっています。パッケージにもハイレゾ対応と書いてあります。ハウジングには光沢のあるメタリックブラックを採用し、価格を超えた質感も実現しています。

    感度は102dB/1mW。インピーダンスは30Ω。接続プラグは3.5mm 3極ミニプラグ。ケーブルの長さは約1.2m。

    イヤーチップはS/M/Lの3サイズを付属。

    ハイレゾ対応を明確に謳うイヤホンとして、最も低価格な価格帯の製品として注目されます。

    上海問屋はDN-13578という5000円で、ハイレゾ対応を謳うD型1と、BA型1のハイブリッド型イヤホンも同時に発売。こちらも注目です。

    ハイレゾとハイブリッドのどちらも低価格化で、イヤホン業界も売るほうは大変でしょう。

    ソニーは、ハイレゾ対応スピーカーを搭載した4K液晶テレビの 新モデル「X9350D」シリーズを5月21日に発売します。

    ・「KJ-65X9350D」¥OPEN(予想実売価格54万円前後)
    ・「KJ-55X9350D」¥OPEN(予想実売価格39万円前後)

    両機種の違いは画面の大きさだけで、他は同様です。

    従来のX9300Cシリーズの後継機。画面の両脇に大型スピーカーを搭載するのが最近の薄型テレビとは異なり、外見からも目立ちます。

    このスピーカーがハイレゾ再生対応となっており、「ハイレゾ対応」を謳っています。

    トゥイーター×2、磁性流体ウーファー×2、磁性流体サブウーファー×2の構成で実現。といっても、薄型テレビで問題になるのは低音で、低音の再生能力を高めることがメインでこの大きさになっています。おそらく高域再生能力40kHzをクリアすればよいというハイレゾ基準はもっと小さな筐体とスピーカーで十分できます。一般の人はあたかもハイレゾ対応のために筐体が大きくなっていると勘違いしそうです。

    CDレベルの音源や圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングできる「DSEE HX」を採用。またS-Force PROフロントサラウンドも装備。アンプはS-Master HXデジタルアンプを搭載。

    ハイレゾはPCMで96kHz/24bitまで対応。ソニーがハイレゾ対応するわりには中途半端なスペックといわざるを得ません。

    スピーカーを従来機種からさらに強化したとも言います。ウーファーの振動板を、これまでのグラスファイバーからカーボンファイバー製に変更し音質を高めたとしています。ツイーターに変更はありませんが、ウーファーの変更に伴い、音質チューニングは変えているとしています。ツイーターの完成度は高いようです。

    ハイレゾ対応機としてみると、どうにも中途半端な感は否めません。このテレビを買ってまでハイレゾを聴く人は、やっぱり別にシステムを用意しているのではないでしょうか。せめて、対応デジタル信号はもっと頑張って欲しいです。

    パネルはトリルミナスディスプレイで、120Hzの倍速駆動。オプティコントラストパネルも搭載。バックライト駆動は従来と同様のエッジ型LED部分駆動。

    映像エンジンには従来と同様「X1」プロセッサーを搭載。コントラスト拡張技術についても「X-tended Dynamic Range」技術を搭載。HDR映像の入力にも対応。

    4Kテレビとしても中途半端という意見もあり、ソニーの4Kは大丈夫でしょうか。


    LUXMAN - L-550AX(L550AX)【在庫有り即納】


    LUXMAN L-550AX ラックスマンが2011年に発売した純A級プリメインアンプ。価格は33万円(税別)。

    3段ダーリントン・バイポーラ・パラレルプッシュプル構成。純A級駆動で、定格出力は20W+20W (8Ω)。

    L-590AXの下位機で、定格出力が30W+30W(8Ω)から20W+20W(8Ω)になったほか、出力構成を3パラレル・プッシュプルからパラレル・プッシュプルへ変更し、電源部の規模も小さくなっていますが、基本的な内容は共通で、使用状況によってはお得な機種でした。

    アンプ部はODNF(Only Distortion Negative Feedback)の発売当時の最新バージョン、ODNFVer3.0搭載。ボリューム部にはラックス独自の電子制御アッテネーターLECUAを採用。

    高レギュレーションのEI型電源トランスと大容量コンデンサー(10,000μF×4本)を組み合わせた、ハイイナーシャ(高慣性)電源を採用。独立コンストラクションのループレスシャーシ構造を採ります。このあたりもL-590AXと同様です。

    MM/MC対応のフォノアンプを内蔵し、ヘッドホン出力も装備。そのほかバス/トレブルのトーンコントロール、LRバランス調節機能、ラウドネス機能、プリ/パワー分離機能・セパレートスイッチなどを搭載。

    入力には、バランス・ライン1系統のほか、ライン4系統とMM/MC切替のフォノ1系統を装備。録音入出力1系統とセパレート入出力1系統も備えています。また、スピーカー出力はA、B2系統を備えAB同時出力も可能。

    2016年4月に後継機・L-550AXIIが発売されました。おもな違いは、増幅帰還回路ODNFの最新バージョン4.0の採用、プリアンプ部には上級プリアンプ「C-900u」と同等のディスクリート構成によるバッファー回路を搭載、ボリューム部のLECUAも最新の「LECUA1000」を搭載、スピーカーリレーと端子のダイレクト配線でダンピングファクターを160から200に向上、電源部に防振対策を施すなどが挙げられます。出力や機能、スペックなどは同様です。

    外見はほとんど同じに見えますが、メーターのあたりが少し変わったようです。背面はサービスコンセントがなくなっています。このあたりはどうでもいい人もいるでしょうが。

    これで価格は36万円(税別)。新製品としては3万円の向上以上の価値があるかもしれませんが、中古で本機を買えれば、L-550AXも悪くない気がします。

    パナソニックは、エントリークラスの4Kアップコンバート対応BDプレーヤーなど2機種を5月20日より発売します。

    ・「DMR-BDT180」 ¥OPEN(市場想定価格15,000円前後)
    ・「DMR-BD88」 ¥OPEN(市場想定価格11,000円前後)

    ここでは機能豊富な上位機・DMR-BDT180をご紹介。DMR-BDT180は、4KアップデートとフルHDアップコンバーターに対応。またBlu-ray 3Dディスクの再生にも対応する。Deep Colorにも対応するなど多機能。

    ネットワーク機能にも対応し、NETFLIXやHuluなどの動画ストリーミングサービスやYouTubeの視聴に対応。

    さらに、USBメモリー、BD/DVD/CDに加えて、NASに保存した映像・音楽・静止画ファイルの再生にも対応するなど、ネットワークプレーヤー機能ももっています。

    しかも、対応フォーマットは、音楽がDSD(5.6MHz/2.8MHz)・WAV・FLAC・ALC、AAC、WMA、動画がMKV・MPEG4・MP4、静止画がJPEGとなっているので、ハイレゾ対応です。

    この価格でDSD対応のネットワークオーディオプレーヤーと考えると安いですが、HDMI出力しかない、オーディオ愛好家には注目されにくい製品ジャンル、価格帯であるため、この部分で話題にはなりそうもありません。

    ブルーレイプレーヤー、レコーダーの一般への普及も50パーセント程度に留まっていると発表されたばかりです。

    せっかく安価で多機能な機種ですが、一般ユーザーからもあまり興味を持たれないかもしれません。

    ●入出力端子:HDMI映像/音声出力×1、USB×1、LAN×1、他 ●消費電力:約10W(待機時 最小約0.5W) ●外形寸法:312W×43H×180Dmm(突起部含まず) ●質量:約1kg

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