DMRは、同社が取り扱いの中国“Fidue”ブランドから、ハイブリッドイヤホン「A91 SIRIUS(シリウス)」を7月1日から発売します。価格は94,800円(税込)。
Fidueの新フラグシップ機として登場した高級機です。従来のA83(約3.5万円)から大幅なクラス上昇。
バランスド・アーマチュア型ドライバー4基+ダイナミック型ドライバー1基の計5基のドライバーを搭載したハイブリッドイヤホン。ダイナミック型ユニットの口径は10mmです。
ワイドレンジを実現できるだけに、中・高音域の繊細なニュアンスから力強い低音域の迫力まで再現するとしています。再生周波数帯域も4Hz~45kHzとハイレゾにも十分に対応する広帯域です。
また、広めに設計したハウジング内にそれぞれのドライバーを配置しているため、音場の広さや空気感も表現できるとメーカーではアピールしています。
リケーブルにも対応しています。付属のケーブルは、使用中の抜け落ちを防止する固定リング付きMMCXコネクターを備えます。プラグにはロジウムコーティングを施した2.5mm4極バランスを採用。なお、3.5mm4極バランス、3.5mm3極ステレオプラグへの変換アダプター2種が同梱されます。他付属品として、シリコンイヤーチップ(XS/S/M/L)、Complyイヤーチップ、アルミ製のキャリングケースを同梱。
驚きです。最近のFidueと言えば、日本の新進家電メーカーUPQにA83など2製品をOEM供給していたくらいで、本機もなんと2年ぶりの新製品。しかもいきなりの高級機です。UPQに供給した製品は、実売価格の安さもあって、ハイコストパフォーマンスモデル的でしたが、本機はそういう線は狙っていないようです。
それでも、今やこの程度の内容、価格では愛好家は驚きもしない状況です。広めに設計したハウジングで空間表現云々、というところで、差をつけようということなのでしょうか。本当にこの機構が効いていて、広い空間性で再生できるなら、耳の肥えた愛好家にもアピールできるとは思います。
今後はA83と本機の中間くらいの製品が出るでしょうか。
ハイブリッドイヤホンも最近は上海問屋など激安の製品が出てきて、ハイブリッドというだけではなかなか難しい状況です。Fidueの動向にも注目したいところです。