2016年11月

    Chord_Mojo_Case
    アユートは、ChordのポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「Mojo」の専用ケース「Chord Mojo Case」および、専用USBドッキングアダプターと各種ケーブルやアクセサリ-をセットにした「CHORD Mojo Cable Pack」を、2016年11月12日より発売。

    価格は「Chord Mojo Case」が7,980円で、「CHORD Mojo Cable Pack」は7,480円。

    ケースはMojo本体にぴったりフィットするサイズであることはもちろん、硬質ウレタン樹脂の表面に本革を密着したいう高品位なもの。これにより高い強度と高級感の両立を実現。またケース内側は、マイクロファイバーベース仕様によって本体を柔らかく保護するよう配慮。大事な機器を傷つける心配もありません。

    注目は同時発売の「CHORD Mojo Cable Pack」。なんと以下の便利なコード類が豊富にセット化。

    ・MOJO用USBドッキングアダプター(iPhone・スマホとの接続を容易にする USA Aプラグ内蔵アダプター)
    ・光デジタルケーブル(両端 光角型)
    ・光デジタルケーブル(光角型 to 3.5mm 光丸型)
    ・プラグ変換ケーブル(6.3mm ジャック to 3.5mm/3 極プラグ)
    ・USB ケーブル(USB A to USB Micro B/1m)
    ・USB OTG ケーブル(USB Micro B to USB Micro B)
    ・スマートフォン(Android)用USB OTG変換ケーブル(USB Micro B to USB A ジャック)
    ・USB充電&再生用・二股ケーブル(USB Micro B×2 to USB A)
    ・USBケーブル用フェライトコア
    ・Chordブランドロゴ入り 180mm径ラバーバンド×2
    ・Chordブランドロゴ入り 160mm径ラバーバンド×2

    これはすごいですが、価格がこのようなオーディオ志向の高級品のオプションにしては安いと驚くほどなのです。

    非常にポータブルオーディオに特化したケーブル類ですので、据え置き機中心に使っている人にはほとんど意味のないケーブルばかりではあります。

    改めて眺めてみると、Mojoは実にいろいろな接続方法のあるポータブル機器であることにも気付かされます。Android機器との接続が可能というのもいかにも最近の機器的です。まあ、いろいろな機器と接続している人には便利なセットですよ。

    しかし、Mojoの愛好家は、早く専用SDカードリーダーが登場することを期待しているようです。あるいは、バランスイヤホン端子がついたMojo2でしょうか。本体に初めからSDカードスロットが付いてしまえばMojoは単体DAPになってしまいますが、そうなれば万事解決なはずですが、何かMojoの愛好家は本機にはあくまでUSB-DAC/ヘッドホンアンプであって欲しい印象もあるので、やっぱりSDカードリーダー方式がいいかもしれません?

    marantzProfessional_StudioScope3
    inMusic Japanは、marantz Professionalブランドのアクティブスピーカー「Studio Scope 3」を11月12日に発売します。価格はオープンで、実売予想価格はペアで9,980円前後(税込)。

    この価格にしてオーディオ用途はもちろん、DTMのモニタースピーカーにも向けた機種ということです。

    ポリプロピレンコーティングを施した金色の76mm径ウーファーと、磁性流体冷却式の25mm径シルクドームツイーターを備えた、2ウェイバスレフ型のアクティブスピーカーです。ツイーター部には、正確な音像とディテールを再現するという独自のウェーブガイドを装備しているのも特徴。エンクロージャーはMDF製です。

    内蔵アンプ出力は10W×2ch。入力端子はアナログのRCAとステレオミニ。本体にボリュームも備えるので、固定ライン出力しかないDACなどとも接続して使えます。ヘッドホン端子も装備。

    周波数特性は80Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は3.3kHz、出力音圧レベルは101.5dB、SN比は90dB。外形寸法は約130×156×190mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.55kg。

    さて、この価格でマランツ製品が買える!というのが驚きですが、唐突な印象。しかもあまりマランツらしくないような?

    どうやら、本機はマランツで開発した製品ではなく、inMusic Japanが販売しているブランドを共通して生産しているどこかのOEM品ということのようです。少なくともM-AUDIO AV32というアクティブスピーカーと内容が同一であることがわかりました。M-AUDIOもinMusic Japan取り扱いです。ウーファーの色が違いますが…。

    どこが作っていようが関係ないとは言いませんが、それでもこの価格でマランツのロゴ入りのスピーカーが買えるのなら、やはり興味を持つ人はいそうです。本機に合うマランツのデスクトップ向けアンプやDACは、サイズ的にはありますが、価格的にはやや上すぎて釣り合わない気もします。

    むしろ、フルサイズのCDプレーヤーやネットワークプレーヤーと組み合わせるとちょうどよい気がします。

    もちろん、マランツ製品との組み合わせにこだわることもありません。デスクトップ用のコンパクトなアクティブスピーカーとして活躍できそうです。似たようなタイプのライバルとしてはフォステクスのPM0.3あたりでしょうか。

    Llipsh_Reference-On-Ear-BT

    クリプシュは、「Reference Over-Ear Bluetooth」と、「Reference On-Ear Bluetooth」という、Bluetoothヘッドホン2機種を12月2日に発売します。

    価格は「Reference Over-Ear Bluetooth」は32,400円(税込)、「Reference On-Ear Bluetooth」は27,000円(税込)。

    ここでは下位のReference On-Ear Bluetoothをご紹介。

    既存機種の有線ヘッドホン「Reference On-Ear」をベースにBluetoothヘッドホン化させたような機種。引き続きDynamic Moving Coil型の40mm径Full Range KG-105ドライバーを搭載。BluetoothはVer.4.0で、SBC、AAC、aptXコーデックに対応。内蔵バッテリーで約20時間の再生が可能。

    イヤーカップには低反発素材を採用し、オンイヤー型ながら快適な装着感を志向しています。各種コントロール機能は右側のイヤーカップに集約されています。

    再生周波数帯域は20Hz~20kHz。出力音圧レベルは110dB。インピーダンスは32Ω。重さは232g。

    有線接続も可能。ヘッドホンとの接続はステレオミニミニ。入力プラグはステレオミニ。

     

    どうしてもこれからのヘッドホンはBluetoothヘッドホンが多くなってしまうのでしょうが、それでも本機は有線接続にも対応しているので従来のヘッドホンとして使えるのはマシです。

    AVウォッチに早速試聴レビューが出ていましたが、オンイヤー型ながらも低音を無理に持ち上げず、すっきりとした音質らしいのは注目できそうです。


    qacoustics_concept40j_
    発売済みのオーディオ製品をご紹介。イースタンサウンドファクトリーは、イギリスのQ Acousticsブランドより、日本限定仕様のトールボーイスピーカー「Concept 40 J」を2016年1月に発売。

    従来からの“Concceptシリーズ”のトールボーイスピーカー「Concept40」をベースに開発した日本市場向けのいわば高級バージョン。

    125mmウーハーを2基と25mmツイーターを1基搭載した2ウェイ・3スピーカー構成を採用。内部配線に英QED社のスピーカーケーブル79 Strandを採用することで、高域再生力の向上を実現したとしています。

    本体カラーはブラックのみ。デザインが国内限定となっており、サランネットカラーや本体前面下部に配置されたロゴカラーのほか、背面に備えられたゴールドカラーのスピーカーターミナルなどを国内限定仕様としています。

    再生周波数帯域は53Hz~22kHz、インピーダンスは6Ωで、感度は90dB。外形寸法は170W×972H×288Dmm、質量は9.5kg(1本)。

    なぜ今、本機を取り上げるかというと、価格改定されるからです。当初のペア税抜き価格:277,000円→250,000円といくらか値下げです。

    Q Acousticsのスピーカーは本国では低価格、高音質のハイコストパフォーマンススピーカーとして大変有名。日本でも一部の愛好家から以前より知られていました。

    しかし、最近では日本で簡単にQ Acoustics製品が買えなくなったり、高価で買いにくいモデルが中心となったりで、もともと日本ではマイナーなメーカーだけに、ちょっと心配な感じです。もっとも、ライバルメーカーにとってはこの状況が続けばいいと思っているのでしょうけど。

    本機もこの価格ならばあえてこのメーカーのこの製品を買うほどなのか、と思わせてしまう印象からは脱していないのではないでしょうか。この価格にしてはワイドレンジとは言い難いスペックなのも気になります。

    ただ、音質そのものは本質的な良さを備えた高品位なもののようで、問題はやはりブランドイメージの日本国内での確立にもあるのかもしれません。

    ELAC_FS_U5SLIM
    ELACはスピーカー新シリーズ「Uni-Fi SLIM LINE」を11月10日に発売します。価格は、トールボーイ型の「FS U5 SLIM」が23万円(ペア)、ブックシェルフ型の「BS U5 SLIM」が12万円(同)、センター用「CC U5 SLIM」が8万円。

    TADやKEFでスピーカー開発を行ない、現在はELACに移籍しているスピーカーエンジニアのアンドリュー・ジョーンズ氏が設計しました。昨年発売されたアンドリュー・ジョーンズ移籍第1弾「Debut LINE」に続く第2弾です。

    すべて新設計のドライバー「Uni-Fi COAXドライバー」を採用しているのが大きな特徴。25㎜シルククロスドームトゥイーター、10㎝高剛性アルミミッドレンジから成る新開発の同軸ユニットに、13.3㎝のウーファーを搭載した3ウェイ構成をいずれのモデルも取ることも特徴です。

    キャビネットは厚みのあるMDF材を使用し、内部空間の強度アップとエアー・コントロールの最適化を図りました。内部には専用のブレーシングが施され、不要な振動や再生音への色付けを大幅にカットしたのもポイントです。

    FS U5 SLIMは、Uni-Fi COAXと3基の135mmウーファーを搭載した3ウェイ・バスレフ型トールボーイスピーカー。周波数特性は42Hz~25kHz、外形寸法は178W×980H×293Dmm。

    BS U5 SLIMは、Uni-Fi COAXと1基の135mmウーファーを搭載した、同社初の小型3ウェイ・バスレフ型ブックシェルフスピーカー。周波数特性は46Hz~25kHz、外形寸法は178W×340H×293Dmm。

    共通仕様として、クロスオーバーは270/2,700Hz、インピーダンスは4Ω、能率は85dB。

    「Debut LINE」のコストパフォーマンスが注目されただけに、本シリーズも期待です。ただ、ELACらしさが希薄になって、いいスピーカーだけれども、よそでもできるようなものになりつつある傾向なのは気になります。まあ、音がいいなら贅沢な悩みなのでしょうが。

    シリーズではやはりブックシェルフのBS U5 SLIMが注目されそうです。FS U5 SLIMも意外とこのくらいの価格で高音質のトールボーイが少ないような気がするので、注目されるといいですね。

    能率が2機種とも同じなのは意外。普通はトールボーイのほうが高いものですが。となるとFS U5 SLIMはアンプに対してトールボーイの割には負担がかかるということでしょうか?

    新開発の同軸ユニットはあえて日本のハイレゾ対応にまでスペックを伸ばしていませんが、これはよく考えた上での見識なのでしょう。スピーカーターミナルがシングルなのは残念。

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