2017年01月

    400-HPL002
    サンワサプライは、MFi認証取得のLightningコネクタ専用イヤホン「400-HPL002」を発売します。同社が運営する直販サイト「サンワダイレクト」での価格は7,480円(税込み)。

    本体にDACとアンプを内蔵し、iPhoneやiPadなどのiOS機のLightningコネクタに直結できるLightning端子専用のカナル型イヤホンです。

    ハウジングにはアルミニウムを使用。品位感のある外観になっています。ユニットは9mm径ダイナミック型。これらにより、周波数特性は20Hz~20kHz。音圧感度は96dB(±3dB)、インピーダンスは16Ω(±15%)のスペックとしています。

    ケーブルには、曲送りや再生/停止に対応したマイク内蔵コントローラーを搭載。ケーブル長は約1.2m、質量は約20g。

    オーディオ的にあまり注目できそうな内容はありません。さすがにこの価格ではハイレゾ対応ではないようです。

    といっても、実は同じくらいの価格でハイレゾ対応のLightningコネクタ専用イヤホンはリンクスが出しているはずですから、お得感を訴えるなら、サンワもできればよかったのですが。

    もっとも、iOS機でハイレゾを聴くほどのユーザーは想定していないのでしょう。

    この価格でハイレゾ対応のLightningコネクタ専用イヤホンを他に出すなら国内メーカーではやはり、エレコムでしょうか?サンワサプライはあまりハイスペックにはこだわらない立ち位置を守っているようです。

    _SL1500_
    BTM2460はフィリップスが2016年に発売した一体型CDミニコンポ。

    奥行きがわずか107mmの薄型が特徴。

    また、実売8000円台の安価ながら、Bluetooth、USBメモリ、アナログと豊富な入力も特徴。マルチデバイスペアリングで、最大 3 台のデバイスをペアリング可能なのも便利。

    スピーカーは7cm径のフルレンジが2発のステレオ。ラウドスピーカーボックスシステムと称する機構で、薄型ながら充実の低音を響かせるとしています。ウーファーからの反響と組み合わせて低周波数音全体を拡張させることで、まったく新しい次元の低音を再生、とまるでボーズのように大きく出ている印象です。

    アンプ出力は20W。価格と大きさを考慮すると結構大きいですが、デジタルアンプでしょうか?

    デジタルサウンドコントロールと称するプリセットイコライザーも搭載。ラジオはFMに対応。

    いつの間にか発売されていて、内容を見るとなかなかのハイコスパ機ですが、なぜかオーディオニュースサイトで扱わなったので気が付きませんでした。価格コムのニュースにも出ないからなおさら気が付きません。

    とにかく価格からするとお得な印象。Bluetooth対応一体型アクティブスピーカーとして使えますが、どうもCDも付いているせいで、ミニコンポに分類されてしまい、「Bluetoothスピーカー」として露出されないので、気が付かれない状況に見えます。

    フィリップスはCDのオリジネーターなだけに、どんな形でもいいからCDプレーヤーを作っていることはうれしいですね。もちろん、本格的なオーディオ機器を作ってくれればいいのですが。

    いずれにしろ、本機はフィリップスの世界的なスケールメリットを生かしたお買い得品なのは確かでしょう。

    PM-10
    マランツはかねてより発売を予告していた、新フラグシッププリメインアンプ・PM-10を国内正式発表しました。2017年2月下旬発売で、価格は60万円(税別)です。

    基本コンセプトはセパレートアンプ並みの内容をプリメインアンプで実現、のような感じで、それだけだと他社でもこれまでよくあるもの。

    しかし、今回はマランツのこれまでのプリメインアンプとは明らかに異なる点があります。それは、パワーアンプ部へのD級の採用(マランツではスイッチングアンプと呼んでいますが)。

    効率の良いD級を思い切って採用することにより、大出力と省スペースを実現。といっても筐体内部のことで、しかも全体としては大型プリメインアンプそのもの。

    では、なぜ大きいままかというと、この空いた空間を生かして電源やプリアンプ部を充実させたからです。ここが従来のアナログプリメインとは異なるところで、D級採用のメリットということでしょう。

    プリメインアンプながら、フルバランス構成かつフルディスクリート構成のアナログ・プリアンプを採用。マランツ・オリジナルの高速アンプモジュール「HDAM-SA3」によるディスクリート構成・電流帰還型インプットバッファーアンプを構成するなどマランツらしいこだわりで、単体プリアンプ並みの回路を形成しているようです。プリアンプ部のベースになったのは、セパレートアンプの名機SC-7S2/MA-9S2のプリアンプ、SC-7S2とのこと。これは俄然期待できます。

    ボリュームは、L/R独立のフルバランス4連電子ボリューム「リニアコントロール・ボリューム」を採用。MICRO ANALOGSYSTEM社の高精度電子ボリューム素子「MAS6116」を2基と、HDAM-SA3による電流帰還型アンプ回路で構成されます。このあたりはマランツ最近の設計の延長で、アキュフェーズ、ラックスマン、あるいはエソテリックとは異なる路線です。ただ、クオリティーには自信があるはずです。

    肝心のパワーアンプ部はHypex社のD級パワーアンプ・モジュール「Hypex Ncore」を採用。マランツではこれまでもHypex社のD級パワーアンプ・モジュールを使った手頃な価格の複合機・「HD-AMP1」を出していました。今回使われるのは上級タイプ。

    「Hypex Ncore」は、かのジェフ・ロゥランドの高級パワーアンプでも使われている実績のあるデバイス。D級では難しい超高域までの特性を実現していることも大きなポイントです。

    Hypex Ncoreモジュールを片chあたり2基、合計4基搭載。定格出力400Ω×2(4Ω)、ダンピングファクター500(8Ω)のBTL構成大出力高性能パワーアンプとしています。プリメインとしては十分すぎるスペックです。

    パワーアンプの電源はスイッチング方式(Hypex SMPS)を左右独立搭載。ノイズ対策が肝要ですが、この部分にもかなりの工夫を凝らすことで、解決しているとしています。リアパネルやシャーシにはシールド効果の優れた銅メッキ鋼板を採用しているところなどに表れています。

    プリアンプには、なんと大型トロイダルトンランス1基を搭載。スペース確保の賜物です。

    整流回路には、新採用の超低リーク電流ショットキーバリアダイオード、平滑回路にはマランツカスタムによる新開発のニチコンブロックコンデンサー(6,800μ×2)を搭載するなど伝統的な高品位化をうまく行っています。

    入力はアナログ専用。バランス入力も2系統。さらにフォノにも対応。フォノはMM/MC high/MC low対応。

    プリ部に注力していますが、なぜかプリアウトはなし。パワーアンプ入力はあります。ヘッドホン端子はありますが、トーンコントロールはありません。リモコンには対応。

    外形寸法は440×453×168mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は21.5kg。中級プリメインアンプクラスの大きさ、重量です。たしかにD級の恩恵で多少コンパクトなのかな、という感じもあります。

    スピーカーの組み合わせとしてはやはりB&Wの800シリーズをベストマッチングとして想定してるはず。忘れていましたが、SACDプレーヤーは先行発売のSA-10が想定ペアです。

    国内メーカー製プリメインアンプの同価格帯で同等以上の音質評価が得られるかは、従来型のアナログアンプではないだけに注目です。





    Beat-inPowerBank
    ロア・インターナショナルは1月12日、左右分離型のいわゆる完全ワイヤレスイヤホン「Beat-in Power Bank」を発売しました。価格は1万8997円。

    すでに発売されていて、その小ささで話題のBeat-in Stickのバリエーションモデルです。Beat-in Stickに付属しているバッテリー兼収納ケースが違うだけで、本体は同じです。

    イヤホン片側の外寸は13.9×21mm(直径×長さ)、重量4.4g。この大きさにして、本体に操作ボタンとマイクを備え、スマートフォンと連携してハンズフリー通話や音楽再生が行なえるのもポイント。

    Bluetooth 4.1に対応し、コーデックはSBCとAACをサポート。iPhoneにも向いています。S/M/LサイズのイヤーピースやUSBケーブルが付属。

    Beat-in Stickよりもバッテリー容量が増加。250mAhから2100mAに。そのため、イヤホンを充電できるほか、スマホなどへ給電するモバイルバッテリーとしても利用できるようになっています。収納ケースのサイズはおよそ幅41×高さ91×長さ23.5mm、重量約84g。

    収納ケースの違いで、4千円ほどの価格差がありますが、どちらを選ぶかはあなた次第です。


    JBL_T450BT
    ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのエントリーライン「Tシリーズ」のヘッドホンとして、BluetoothタイプのT450BTを1月24日に発売します。直販価格は4,880円です。

    驚きはその価格。アマゾンでよく見るような中国系メーカー品ならいざ知らず、大手有名メーカーでは、Bluetoothヘッドホンは5000円以上はします。それも発売後時間を経て安くなってというのも含まれます。

    それが本機は最初から4,880円。破格です。連続使用時間は最大約11時間というのもポイント。十分な長さです。充電所要時間は約3時間。

    ヘッドホンは密閉型で、オンイヤータイプ。折り畳みにも対応。ドライバーは32mm径で、再生周波数特性は20Hz~20kHz。感度は102dB/mW。インピーダンスは32Ω。本体のみの重量は約155g。

    Bluetooth 4.0に対応。プロファイルはA2DP v1.2、AVRCP v1.4、 HFP v1.5、HSP v1.2をサポート。ハウジングにボタンを備え、通話応答、音量調節のほか、曲の操作も可能です。

    コーデックについての説明が見当たりませんが、さすがにSBCのみということでしょう。そこは価格なりです。また、有線接続しての使用はできません。ここも残念。

    高級なBluetoothヘッドホン愛好家にとっても、長時間駆動、手頃な価格による気を遣わなさなどにより、メインでなくとも2台目として欲しいという人もいるようです。

    もちろん、従来の大手メーカー製Bluetoothヘッドホンは高い、という人にはぴったりでしょう。

    Bluetoothは明らかにオーディオの裾野を広げてくれてはいますが、音質に対する意識をどうその人たちに高めてもらうか、という新たな問題にはなかなか良い方法はなさそうなことは気になります。

    これで満足、ということでいいのか、ですね。

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