2017年06月

    オーディオテクニカは、「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとした“Sound Reality series”の新モデルとして、シリーズ初のBluetoothイヤホン「ATH-CKR75BT」など3機種を6月23日に発売。

    ここではシリーズ最上位のATH-CKR75BTをご紹介。オープン価格で予想実売価格は15000円程度。

    新開発のφ11.8mmダイナミックドライバーを搭載。ハウジングはアルミ製。

    BluetoothはVer.4.1で、aptX/AACに対応。対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP。耳元で音楽や動画、通話の操作ができるインラインコントローラーも備えています。

    イヤホン部の再生周波数帯域は5~40,000Hz、出力音圧レベルは108dB/mW、インピーダンスは19Ω。質量は17.8g。

    約3時間の充電で約7時間の連続音楽再生および約200時間の連続待受が可能。バッテリーはイヤホン部から分離され、襟元部分にクリップで留められる“Clip-Onスタイル”。

    有線イヤホンの“Sound Reality series”をBluetooth化したということですが正直、取り立てて特徴の無いBluetoothイヤホンな印象。それでも内蔵アンプで各音域の解像度を高め、奥行きある音場を再生するというのを売りにしています。

    本機は上位機なだけに、音質を訴求するシリーズでもあるだけに有線接続もできればもっと面白かったかもしれません。実際ハイレゾ対応の広帯域なだけに勿体ないです。aptX HDにでも対応していればまた違ったでしょうが。

    むしろ同時発表されたBluetoothヘッドホン・ATH-DWL770のほうがaptX low latencyもサポートする点で特徴があります。ヘッドホンよりも本機のようなイヤホンのほうがaptX low latencyの意味が大きいような気がしますが…。




    inMusic Japanは、 Numarkブランドのヘッドホン「HF125 MKII」を6月6日より発売。価格はオープンで、実売予想価格は1,280円前後(税込)。

    40mmマイラー・ドライバーを採用したオンイヤー密閉型ヘッドホン。軽量でコンパクトのため疲れにくく、リスニングはもちろん、持ち運びにも便利としています。

    再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは32Ω。重量は158g。 ケーブル長は1.8mで、プラグはステレオミニ。ステレオ標準への変換プラグが付属。

    特に何の変哲もない安価な密閉型ヘッドホンのようです。オーディオテクニカの安価な機種に似ているような印象もあります。inMusic Japanはいろいろなブランドを展開していますし、それらのブランドを付けて基本設計な同じ製品をいくつも出しているので、本機もデノンだとかマランツのブランド名でも出てくるかもしれません。

    少しでも意識のあるオーディオ好きはここまで安い機種は使わないかもしれませんが、一般的にはこれくらいの価格でもかなり需要があるようなので、音はともかく存在的には侮れません。

    NUARL_NX01A
    エム・ティ・アイは、NUARLブランドのハイレゾ対応イヤホン「NXシリーズ」として、「NX01A」と「NX110A」の2モデルを発売。NX01Aが6月18日発売で、価格は9,800円(税抜)。NX110Aが6月9日発売で、価格は3,980円(税抜)。

    ここでは上位のNX01Aをご紹介します。

    10mm径ダイナミック型シングルドライバーを搭載し、デュアルチャンバー構造の筐体に特許技術HDSS(High Definition Sound Standard)を採用したモデル。ドライバーには5Hz~70kHzの超広帯域を再生可能なチタン合金蒸着ダイヤフラムを使用することで、広帯域と高解像度再生を両立したとしています。

    高強度なステンレス鋼を金属粉末射出成型した筐体は、手作業で磨きをかけ鏡面仕上げを施した美しいもの。

    音響室内部は、金属と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造にすることで、共振を防止し、音質向上を狙っています。

    インピーダンスは32Ωで、感度は105dB。最大許容入力は10mW。本体質量は約40g。

    ケーブルの芯線には銀メッキ無酸銅線を採用。撚り対線の被覆には2重のコーティングが施されています。プラグにはストレート型の金メッキ3極プラグを採用。ケーブル長は120cm。

    低反発フォームの形状記憶イヤーピース、シリコン製イヤーピースをそれぞれ3サイズ用意。そのほか、ウイング型のイヤーフックやハードタイプのキャリングケースを付属。

    女性にも受けそうなシンプルでスタイリッシュなデザインながら、見た目からは予想外なほどのハイスペック。

    ただ、これでも強いアピールになるかわからないほど現在のイヤホン界は成熟し、激戦となっています。NUARLブランドは低価格でも超ワイドレンジ、見た目もおしゃれ、という路線を狙っているようですが、人気ブランドがひしめくなか、地位を築けるでしょうか?

    このページのトップヘ