CDプレーヤー

    Accuphase_DP-67
    過去に発売されていたオーディオ製品を紹介。Accuphase DP-67 アキュフェーズのCDプレーヤー。価格36万円。発売2003年。

    ΔΣ型D/Aコンバータを複数個同時に作動させ、変換精度やS/N比、ダイナミックレンジなどの性能を向上させるMDS(マルチプル⊿Σ)コンバーターを更に進化させた「MDS++変換方式」による高精度24bit D/Aコンバーターシステムを搭載。DACチップにはアナログデバイセズ社の24bitタイプ・AD1955をチャンネルあたり2基、計4基搭載しています。

    読み取りメカニズムはソニー製をベースにしたもののようです。

    デジタル入力も装備し、単体DACとしても使えます。アナログ出力にはバランス端子も装備しています。光と同軸の2系統のデジタル入力端子を装備し、サンプリング周波数は96kHzまで対応。また、デジタル出力も光、同軸の2系統。さらに、EXT DSP入出力端子も各1系統用意し、同社のデジタルイコライザ-を接続することで、デジタル信号のまま音場補正が可能です。

    アナログ出力にはデジタルボリュームを効かせられるので、プリアンプなしでパワーアンプに直結できます。

    アキュフェーズのCDプレーヤーとしてコストパフォーマンスの高い機種として人気がありました。現在でも十分に高音質にCDを楽しめそうです。また24bit/96kHz対応デジタル入力を備えるので、ハイレゾオーディオも楽しめるのも見逃せないポイントでしょう。
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    ESOTERIC_SA-50
    過去に発売されていたオーディオ製品を紹介。ESOTERIC SA-50 エソテリックのSACDプレーヤー。発売2009年 価格は39万円。外形寸法は442×353×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18kg。

    SACDと音楽CDの再生に対応したCDプレーヤー。ドライブ部は、おなじみのVRDSではなく、独自の高性能軸摺動型ピックアップを採用したVOSP(Vertically aligned optical stability platform)メカニズムを搭載。

    DACは旭化成エレクトロニクス製の32bit DAC「AK4392」をデュアルモノ構成で2基搭載。アナログオーディオ回路もデュアルモノ構成としています。そのため、XLR出力はフルバランス構成となっています。出力端子はアナログ系がRCAとXLRが各1系統、デジタルは光デジタルと同軸デジタルを各1系統。ワードシンク入力(BNC)も装備。

    SACD/CDプレーヤーとしての音質強化だけでなく、USB端子を装備し、PC接続でUSB-DACとしても使用可能なのが特徴。デジタル入力としてUSBと同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備するので、単体DACとしても使えます。

    デジタル入力のボリュームコントロールが行なえる32bitデジタルアッテネータも備えていますので、デジタル入力専用プリアンプとしても使用可能。32bit精度でビット落ちの心配もありません。

    CD再生と外部デジタル入力信号は、2倍(64/88.2/96kHz)、4倍(128/176.4/192kHz)へのアップコンバート、さらにDSDへのアップコンバートに対応。SACD再生時にはDSD信号ネイティブ再生だけでなく、PCM 88.2/176.4kHzへのコンバートも行なえます。

    電源には大型トロイダルトランスを採用。ボディはトップとサイドパネルに5mm厚のアルミ材を、底板には5mm厚のスチール材を用いているなどエソテリックならではの高剛性設計。

    本機の2016年現在後継機に当たる機種はK-07X(43万円)。全然違う型番なのでまるで無関係に感じますが、VOSPメカでUSB入力も装備するなど似たような基本内容です。USB入力はDSDにも対応するなど機能は強化されています。もしかして電源やアナログ部の物量などは本機のほうが部があるかもしれません。ただ、デジタル回路の強化はK-07Xでしょう。

    VOSPメカ機はVRDSではないため、愛好家から敬遠される傾向もあるようですが、少なくとも動作音の静粛さではVRDSよりも上回っているようです。音も肩肘張らない印象がかえっていいと思う人もいるようです。

    DENON_DCD-1650RE

    DCD-1650RE 定価:¥180,000(税抜) 発売2012年

    後継機・DCD-2500NEが2016年に登場したために、生産完了となるであろう伝統の1650ナンバーモデル。

    従来モデルDCD-1650SEから搭載するデノン独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」は
    新バージョンに。量子化軸では32bitにアップコンバートしたうえで、CDなどでカットされた20kHz以上の周波数の高域信号を補完します。やっとパイオニアが以前からやっていたことに追いつきました。

    新たに32bit/192kHz DACバーブラウンPCM1795を搭載 。マスタークロックには新たなロージッタータイプを採用し、正確なDA変換。USB-DAC機能も新たに備え、USB入力は最大24bit/192kHzのPCMに対応。さらに、24bit/192kHz対応の光/同軸デジタル音声入力を備え、単体のDACとしても利用可能とななるなど機能面での充実が目立ちます。

    ドライブ部は、アルミダイキャストディスクトレイを搭載したオリジナルのドライブメカニズムを採用。ドライブモーターをターンテーブルの真近に配置しシャフト長を短く設計。高寿命のブラシレスモーターや、異種素材を組み合わせ振動の発生を抑えるおなじみのS.V.H.(Suppress Vibration Hybrid)ローダーも採用し、安定したディスクドライブを実現。

    マスタークロックをDACの近くに配置することで、ジッターの発生を抑制するという「DACマスタークロックデザイン」を採用。電源部にはデジタル・アナログ独立電源トランスを採用。剛性と振動対策を徹底する「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」に基づいた筐体設計もデノンらしいもの。

    DCD-1650SEからは大幅な機能増加で魅力的でしたが、今日的にはDACがDSDに対応していないのが見劣りします。上位機もモデルチェンジしてきただけに本機もそのタイミングと思われていたところ、予想外の展開に。なんと1650シリーズは終了して新たにやや上のクラスの2500NEシリーズが新発売になったのです。

    実質的に1650シリーズが2500NEになっただけのようで、それはそれでいいのですが、予想外だったのは内容。てっきり多少価格を上げてもUSB-DAC機能はDSD対応のうえで充実させるのとばかり思っていたら、DCD-2500NEは価格据え置きで、DAC入力機能を廃止してしまいました。ハイレゾにはディスク再生(DVDなど)で対応可能ですが、実際には面倒でしょう。

    その分SACDプレーヤーとして向上させているとしていますが、残念です。ドライブメカは、デノンが自社開発した「Advanced S.V.H. Mechanism」を搭載。より高精度になったとしています。また、新開発のオリジナル大容量3,300μFブロックコンデンサー、最新上位機・SX1/SX11にも搭載した高音質電解コンデンサ-や、高音質ポニフェニレンスルファイドフィルムコンデンサーなども新採用し、アナログ回路での音質向上を謳っています。

    ペア想定のプリメインアンプ・PMA-2000NEには豊富で高性能なUSB対応DAC機能が新たについたので、セットで買わせようという意図にも見えます。

    プレーヤー側でUSB-DAC機能が欲しい方にはやはり本機でしょう。DSD非対応は痛いですが、PCM限定なら十分でしょう。ただ、SACD/CDの音質が新型のほうがいいのかもしれません。 【DENON DCD-1650RE】の続きを読む

    Marantz_SA-14S1
    Marantz SA-14S1はUSB-DAC内蔵SACDプレーヤー。2013年発売で価格は24万円。

    従来の「13」シリーズと「15」シリーズを統合して新たにラインナップされた「14」シリーズのモデル。

    5.6MHz DSD再生にも対応したUSB-DACを搭載するSACDプレーヤーであることが特徴。

    2.8MHzおよび5.6MHzのDSD再生、および最大192kHz/24bitまでのPCM再生に対応。DSDについてはDoP方式およびASIOドライバー方式によるネイティブ再生に対応するなど万全。

    同軸デジタル、光デジタル入力については、最大192kHz/24bit入力に対応。同軸/光デジタル出力についても192kHz/24bitに対応。フロントのUSB-A入力については、iPod/iPhoneとのデジタル接続、およびUSBメモリーからの音楽再生に対応。

    アナログ音声出力端子にはRCA端子を1系統装備。HDAM-SA2による高速電流バッファーアンプを搭載したフルディスクリートタイプのヘッドホンアンプも搭載。

    DACには、DSDネイティブ返還と、192kHz/24bit対応のバー・ブラウン製「DSD1792A」を搭載。クロック回路には超低位相雑音クリスタルを採用。44.1kHz系と48kHz系それぞれに専用クリスタルを搭載しています。

    USB-DAC部は、既発売ののUSB-DAC/ネットワークオーディオプレーヤー「NA-11S1」のUSB-DAC部をそのまま搭載したということで、新規開発しなくて済んだことによるコストメリットが期待できます。

    ということで、NA-11S1と同様、PCからのノイズ流入を排除する「コンプリート・アイソレーション・システム」を搭載。USB接続による音質的阻害要因をカットします。

    ドライブには新開発のオリジナルメカエンジンを搭載。上位機の「SA-11S3」に採用されている「SACDM-2」と同一のものをベースにしました。メカ全体を覆うカバーがないなど、上位とのコストの差による違いはあります。

    DAC以降のアナログ段は、マランツ独自の高速アンプモジュール「HDAM」および「HDAM-SA2」を使用したフルディスクリート構成のオーディオ回路を搭載。このあたりはいつものマランツらしいところ。

    電源トランスには、SA-11S3と同等のコアサイズのトロイダルトランスを採用。ほか、カスタムパーツの投入など、部品にもできるだけこだわっています。

    本機を今取り上げるのは、今このタイミングで、「14」シリーズのスペシャルバージョン
    「SA-14S1SE」が登場したからです。プリメインアンプと同時に同額の29万円で100台限定発売。

    通常モデルでは1.2mm厚の鉄板を用いているところ、いずれも5mm厚のアルミ板を採用。非磁性体化による音質的な開放感が出たとしています。

    「SA-14S1SE」では、通常モデルと同じメカエンジン「SACDM-2」が採用されていますが、ディスクからのデータ読み取り精度を向上させるために追加の振動対策が施されたとしています。ほか、デジタル同軸入力端子にショートプラグも追加。

    ただ、プリメインアンプのほうと違って、あまり違いがないような印象です。音は良くはなっているでしょうが、これで5万円アップというのはどうでしょう。

    かの澤田龍一氏がサウンドマネージャー時代の2015年に開発したという触れ込み。この機種の発表で、澤田氏は2016年2月いっぱいでマランツのサウンドマネージャーを退任した後、マランツ・シニアサウンドマネージャーに就任していたことがわかりました。澤田氏はちゃんとマランツにいたのですね。

     SA-14S1じたい、もとのSA-15クラスをむりやり格上げしたなどとマニアから冷たい視線を送られることもあります。それでも現代的な便利さは魅力です。

    SEモデルでもあまり手が加わっているとは言えないということは、本機の基本設計の完成度の高さを図らずも示しているのではないでしょうか。

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    パナソニックは、エントリークラスの4Kアップコンバート対応BDプレーヤーなど2機種を5月20日より発売します。

    ・「DMR-BDT180」 ¥OPEN(市場想定価格15,000円前後)
    ・「DMR-BD88」 ¥OPEN(市場想定価格11,000円前後)

    ここでは機能豊富な上位機・DMR-BDT180をご紹介。DMR-BDT180は、4KアップデートとフルHDアップコンバーターに対応。またBlu-ray 3Dディスクの再生にも対応する。Deep Colorにも対応するなど多機能。

    ネットワーク機能にも対応し、NETFLIXやHuluなどの動画ストリーミングサービスやYouTubeの視聴に対応。

    さらに、USBメモリー、BD/DVD/CDに加えて、NASに保存した映像・音楽・静止画ファイルの再生にも対応するなど、ネットワークプレーヤー機能ももっています。

    しかも、対応フォーマットは、音楽がDSD(5.6MHz/2.8MHz)・WAV・FLAC・ALC、AAC、WMA、動画がMKV・MPEG4・MP4、静止画がJPEGとなっているので、ハイレゾ対応です。

    この価格でDSD対応のネットワークオーディオプレーヤーと考えると安いですが、HDMI出力しかない、オーディオ愛好家には注目されにくい製品ジャンル、価格帯であるため、この部分で話題にはなりそうもありません。

    ブルーレイプレーヤー、レコーダーの一般への普及も50パーセント程度に留まっていると発表されたばかりです。

    せっかく安価で多機能な機種ですが、一般ユーザーからもあまり興味を持たれないかもしれません。

    ●入出力端子:HDMI映像/音声出力×1、USB×1、LAN×1、他 ●消費電力:約10W(待機時 最小約0.5W) ●外形寸法:312W×43H×180Dmm(突起部含まず) ●質量:約1kg

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