イヤホン

    Beoplay+E4
    完実電気は、B&O PLAYのアクティブノイズキャンセリング(NC)対応イヤフォン「Beoplay E4」を7月13日に発売します。価格は29,900円(税込)。

    イヤフォンの内側と外側に備えたマイクが外部からの騒音を測定し、プロセッシングユニットが騒音と逆位相の音波を生成することで騒音を打ち消すハイブリッド型のNC機能と、「BANG & OLUFSEN Signature Sound」を搭載したイヤホン。

    周囲の音を聞きたい場合は、スイッチ操作で「Transparencyモード」が起動し、安全面も考慮しています。NC機能ON時の連続使用時間は最大約20時間。

    ドライバーユニットはダイナミック型で10.8mm径。周波数特性は20Hz~16kHz。ハウジングはステンレススチール製。デザイン性に定評のあるブランドですが、本機でも「人間の耳の形やカーブの研究を重ねデザインした」と謳っていて、どちらかというと装着性を重視したデザインのようです。

    周波数特性は20Hz~16kHz。ケーブルにiOS対応の3ボタンリモコンを装備。マイクも内蔵し、スマホなどのハンズフリー通話に利用できます。ケーブル長は1.3m。バッテリの充電時間は約2.5時間。重量は約50g。イヤーピースはシリコンの4サイズに加え、コンプライ製のMサイズも同梱。キャリングポーチやフライトアダプタも付属。

    「BANG & OLUFSEN Signature Sound」は要はうるさい場所でNCを効かせても自然な高音質を維持できる独自チューニングのことのようです。

    NCイヤホンは性能的にはどうしてもボーズ、ソニーが強いですが、B&O PLAYは持ち前のデザイン性とブランド力があるとはいえ、オーディオ的な性能面も実はかなり期待されているだけに、ボーズにも匹敵するような新技術の開発にも頑張って欲しいところです。

    aura_marble
    一体型システム・noteや薄型コンポでオーディオ愛好家によく知られているAuraがポータブルオーディオに参入。

    7月5日より新ブランドとなるAura Portableをスタート。その第1弾として、カナル型イヤホン「Marble」(オープン価格、実売価格1万2000円前後)と革製イヤホンケース「Tornado」(オープン価格、実売価格5000円前後)を発売します。

    Marbleは、ボディに黒を基調とした塗装を施した、落ち着いたデザインを採用。これは、Auraが創業された英国ワージングにある桟橋の夜景をイメージしたものとのこと。デザイン性でも高く評価されていたAuraらしい高品位ながらシックな印象です。

    ボディ素材には、音響特性に優れるというセラミックを採用しているのも特徴。焼き物なので、個体差が生じやすいものの、わずかな個体差でも選別され品質が保たれているとしています。

    ドライバーは8mm径のダイナミック型を搭載。このドライバーをボディに装着する作業が手で行なわれるというのも凝っています。周波数特性は20Hz~20kHz、感度は96dB/mW、インピーダンスは32Ω。ケーブル長は1.2mでプラグは3.5mmステレオミニ。

    革製イヤホンケース「Tornado」は国内でも最高クラスの品質という皮革メーカー、栃木レザーの牛革を採用したという高品位なイヤホンケース。デザインも見事で良いものだと単純に納得できますが、気になるのはケースの「機能」と「謳い文句」。

    皮裏に高い除電率でコロナ放電を行なう「エレクトロメッシュ」と呼ばれる除電シートを装着。中心にある金属アース部にイヤホンが触れると帯電を除去。「収納するだけで画期的な音質改善効果を発揮する新しいスタイルのイヤフォン収納ケース」と謳われています。

    帯電を除去するのはわかりますが、それによる効果をここまで大きくぶち上げて大丈夫でしょうか?何だかせっかくのブランドイメージにも良くないような気がします…。

    しっかりとした方向性を持って新ブランドを続けていって欲しいです。

    オーディオテクニカは、「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとした“Sound Reality series”の新モデルとして、シリーズ初のBluetoothイヤホン「ATH-CKR75BT」など3機種を6月23日に発売。

    ここではシリーズ最上位のATH-CKR75BTをご紹介。オープン価格で予想実売価格は15000円程度。

    新開発のφ11.8mmダイナミックドライバーを搭載。ハウジングはアルミ製。

    BluetoothはVer.4.1で、aptX/AACに対応。対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSP。耳元で音楽や動画、通話の操作ができるインラインコントローラーも備えています。

    イヤホン部の再生周波数帯域は5~40,000Hz、出力音圧レベルは108dB/mW、インピーダンスは19Ω。質量は17.8g。

    約3時間の充電で約7時間の連続音楽再生および約200時間の連続待受が可能。バッテリーはイヤホン部から分離され、襟元部分にクリップで留められる“Clip-Onスタイル”。

    有線イヤホンの“Sound Reality series”をBluetooth化したということですが正直、取り立てて特徴の無いBluetoothイヤホンな印象。それでも内蔵アンプで各音域の解像度を高め、奥行きある音場を再生するというのを売りにしています。

    本機は上位機なだけに、音質を訴求するシリーズでもあるだけに有線接続もできればもっと面白かったかもしれません。実際ハイレゾ対応の広帯域なだけに勿体ないです。aptX HDにでも対応していればまた違ったでしょうが。

    むしろ同時発表されたBluetoothヘッドホン・ATH-DWL770のほうがaptX low latencyもサポートする点で特徴があります。ヘッドホンよりも本機のようなイヤホンのほうがaptX low latencyの意味が大きいような気がしますが…。



    NUARL_NX01A
    エム・ティ・アイは、NUARLブランドのハイレゾ対応イヤホン「NXシリーズ」として、「NX01A」と「NX110A」の2モデルを発売。NX01Aが6月18日発売で、価格は9,800円(税抜)。NX110Aが6月9日発売で、価格は3,980円(税抜)。

    ここでは上位のNX01Aをご紹介します。

    10mm径ダイナミック型シングルドライバーを搭載し、デュアルチャンバー構造の筐体に特許技術HDSS(High Definition Sound Standard)を採用したモデル。ドライバーには5Hz~70kHzの超広帯域を再生可能なチタン合金蒸着ダイヤフラムを使用することで、広帯域と高解像度再生を両立したとしています。

    高強度なステンレス鋼を金属粉末射出成型した筐体は、手作業で磨きをかけ鏡面仕上げを施した美しいもの。

    音響室内部は、金属と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造にすることで、共振を防止し、音質向上を狙っています。

    インピーダンスは32Ωで、感度は105dB。最大許容入力は10mW。本体質量は約40g。

    ケーブルの芯線には銀メッキ無酸銅線を採用。撚り対線の被覆には2重のコーティングが施されています。プラグにはストレート型の金メッキ3極プラグを採用。ケーブル長は120cm。

    低反発フォームの形状記憶イヤーピース、シリコン製イヤーピースをそれぞれ3サイズ用意。そのほか、ウイング型のイヤーフックやハードタイプのキャリングケースを付属。

    女性にも受けそうなシンプルでスタイリッシュなデザインながら、見た目からは予想外なほどのハイスペック。

    ただ、これでも強いアピールになるかわからないほど現在のイヤホン界は成熟し、激戦となっています。NUARLブランドは低価格でも超ワイドレンジ、見た目もおしゃれ、という路線を狙っているようですが、人気ブランドがひしめくなか、地位を築けるでしょうか?

    Fender_CXA1
    フェンダーミュージックは、同ブランドイヤホンのエントリーモデル「CXA1」を5月下旬に発売すると発表しました。価格はオープンで予想価格は14,800円前後。カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3種。

    カスタムメイドの8.5mm径ダイナミック型、チタン製マイクロドライバーを搭載。これにより、「ポータブルでも最適な小型軽量化を実現した」としています。

    再生周波数帯域は14Hz~22kHz。インピーダンスは16Ω。感度は110dB。

    薄型スリムなシェルを採用。自然にフィットするというイヤーピースも組み合わせ、遮音性を高めている。ノイズ低減量は22dBとまずまず。

    ケーブルには、新開発のマイクを搭載。3ボタンリモコンも備え、スマホでのハンズフリー通話にも対応。ケーブルは着脱できないのでリモコンマイクも外すことはできません。長さは1.3m。


    ライトユーザー向けのスマホ向けモデルということですが、今はこのくらいの価格で音質もよく使い勝手もよいイヤホンも多いですから、特にこれと言った決めては弱いように感じます。となるとどうしてもフェンダーというブランド名が頼りということでしょうか。


    それだとしてもならではの個性も見た目からは感じ取りにくく、どうしてもシュアに似た最近よくあるイヤホンの一つのように見えてしまいます。下手すると中国メーカーのシュアっぽい製品にさえ見えそうです。


    まあ、フェンダーのイヤホンは高額機もありますから、本機は割とどうでもいいのかもしれません。それでもライトユーザー層の動きを見るのに出している面はありそうです。


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