スピーカー

    Fender_NEWPORT-BLACK
    フェンダーミュージックは、ギターアンプのようなデザインのBluetoothスピーカー2機種を7月24日に発売します。価格はオープンで、実売予想価格は「MONTEREY-BLACK」が44,800円前後、「NEWPORT-BLACK」が24,800円前後。

    ここではコンパクトな下位機ながら機能は上位よりも充実した「NEWPORT-BLACK」を中心にご紹介。

    どちらもフェンダーのギターアンプを彷彿とさせるデザインが大きな特徴。特に「MONTEREY」は、同社68’Customアンプシリーズのデザインを模しているので、まさにギターアンプさながらの仕上がり。

    「NEWPORT」も、南カリフォルニアのフェンダー本社の製品開発チームがデザイン・設計に携わり、同社ギターアンプの系譜に合わせてデザインされていますが、ギターアンプ風のおしゃれなBluetoothスピーカーという趣です。

    どちらにしても現代風ではなく、1960年代風のレトロ感に溢れています。

    残念ながらどちらにもギターアンプ機能はなく、あくまでBluetooth対応アクティブスピーカー。電源を入れた時や、Bluetoothのペアリングをした時にはギターのサウンドが鳴るようになっているのはせめてもの?演出。

    どちらもBluetooth 4.2に準拠し、コーデックはaptX、AAC、SBCに対応。プロファイルは、MONTEREYがA2DPに対応。NEWPORTはマイクも搭載し、HSP、HFP、A2DPをサポートするので機能性では上回っています。

    両モデルとも、ステレオミニのアナログ音声入力を備え、Bluetooth非対応の機器とも接続可能なので、一般的なアクティブスピーカーとしても使えます。

    ユニットの構成は、MONTEREYがウーファー×2基、ツイーター×2基、NEWPORTがフルレンジ×2基、ツイーター×1基。最大出力と再生周波数帯域は、MONTEREYが120Wで20Hz~20kHz、NEWPORTが30Wで80Hz~20kHz。MONTEREYの低音側のワイドレンジ性が際立っています。

    NEWPORTのみはバッテリーも搭載し、3時間の充電で最大12時間の再生が可能。バッテリー容量は5,200mAhで、スマートフォンなどの他の機器をスピーカーから充電する事もできます。

    外形寸法と重量は、MONTEREYが340×132×242mm(幅×奥行き×高さ)で6.8kg、NEWPORTが183×75×133mm(同)で、1.5kg。

    コンパクトさと利便性では断然NEWPORTです。ただ、外見分の付加価値があるのか、価格は高めな印象です。レトロでおしゃれな置き物、グッズとしても大きな価値を見出せる人に向いているでしょう。

    AudioPro_ADDON_T3

    ロッキーインターナショナルは、同社が取り扱うスウェーデンのAudio Proより、Bluetooth接続対応のポータブルスピーカー「ADDON T3」を8月上旬から発売します。価格は47,800円(税別)。

    デザイン性とコンパクトさ、ロングバッテリー、何より高音質を実現した高品位機。スカンジナビアの伝統からインスピレーションを受けたデザインと、ファーストクラスのサウンドを実現したと大きく出ています。

    ユニットは、3/4インチ・テキスタイルドームトゥイーターが2基、3.5インチ・ウーファーが1基。クラスDアンプを採用し、出力は5W×2+15W×1。周波数特性は60Hz~20kHzで、クロスオーバー周波数は5,200Hz。外形寸法は215W×115h×135Dmm。

    Bluetoothは4.0対応で、入力端子として3.5mmステレオのアナログ端子も備えるので通常のアクティブスピーカーとしても使えます。スマートフォンへの充電も可能です。

    audio proのBluetoothスピーカーとしては、初めてのバッテリー駆動を実現した機種。しかし、初めてのバッテリー製品とは思えない50%の音量で30時間の長時間連続再生ができるロングバッテリー。数年にわたりバッテリーと省エネルギーのアンプの開発に取り組み、その結果としてコンパクトサイズと鮮明なサウンド、そしてこのロングバッテリーを実現したとのことです。

    北欧デザインを取り入れた筐体は、インテリアとしても映えます。ハンドルは本革製、装飾金具はアルミニウム製とするなど、高品位で質感も高いもの。筐体は耐久性のあるハードコンパウンドラッカー加工が施されているので、末永く愛用できます。

    カラーはウォームオレンジ、アークティックホワイト、ストームグレー、コールブラック、ハンターグリーン、ダスティーピンクの6色。いずれもカラフルです。

    オーディオ界ではリーズナブルながら高音質なパッシブスピーカーで有名なAudio Pro。スピーカーに関する技術と耳の確かさは実証済み。本機もAudio Proの本領とも思えないジャンルながらすでに海外では高い評価。What Hi-Fi?では2016年に5つ星を獲得。申し分の無い実績です。

    Bluetooth接続対応のポータブルスピーカーとしてはやや高価ですが、すでに定評のあるB&Oともおそらく音の面では互角以上のパフォーマンスを示してくれそうです。



    ヤマハは、最新バーチャルサラウンド技術の「DTS Virtual:X」にサウンドバーとして世界で初めて対応した「YAS-107」と「YAS-207」を7月下旬に発売します。

    予想実売価格はサウンドバーのみの「YAS-107」が28,000円前後(税込)、ワイヤレスサブウーファーも同梱する「YAS-207」が43,000円前後(税込)。

    HDMIは入力と出力を各1系統装備。4K/60p映像の伝送対応で、HDCP 2.2にも対応。HDR伝送もできます。HDMIに加え、入力端子として、光デジタル、ステレオミニのアナログ音声を各1系統装備。

    「DTS Virtual:X」に対応しているのが最大の特徴。天井にスピーカー設置をせずに、高さ方向を含めたサラウンドを仮想的に再現可能なサラウンド技術です。前方、左右、後方に加え、高さ方向の音場もバーチャルで再現できる新時代のサラウンド。

    サラウンドフォーマットは5.1chまでのリニアPCM、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、DTS、5.1chまでのMPEG 2 AACに対応。ドルビーTrueHDはじめHDオーディオデコードには対応していません。

    マルチチャンネルソースだけでなく、ステレオ音声入力時でもアップミックス機能により、バーチャル3Dサラウンドが楽しめます。さらに、低音を増強する「バスエクステンション」機能、人の声などを聴き取りやすくする「クリアボイス」も使用可能。5つのサラウンドプログラム(テレビ番組・映画・音楽・スポーツ・ゲーム)も装備。

    Bluetooth受信にも対応。プロファイルはA2DP/SPP、コーデックはSBC/AACに対応。圧縮された音楽を再生する際に、失われた高域などを補いながら再生する「ミュージックエンハンサー」も搭載。専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」でのリモコン操作も可能。

    YAS-107のユニット構成は、両端に5.5cm径のフルレンジユニットを各1基、さらに2.5cmツイーターも各1基内蔵。その内側に7.5cm径のサブウーファーを左右1基搭載。内蔵アンプの最大出力は合計120W。別途サブウーファーを使えるようにサブウーファー出力も装備。

    YAS-207のユニット構成は、左右に2.5cm径のツイーターを各1基搭載。そのツイーターを挟むように、4.6cm径ウーファー×2基を搭載。合計で2ツイーター、4ウーファー構成として低音を強化。アンプ出力は50W×2ch。さらに、16cm径のユニットを装備し100W出力のワイヤレスサブウーファーも付属。

    何と言っても「DTS Virtual:X」でしょう。大掛かりなリアルサラウンドシステムでなくとも後方、高さまでも表現できるなら大いに期待。何しろライトユーザーはサラウンドに興味があってもリアルサラウンドのスピーカー配置は嫌がるわがままさを持っています。前方だけでのバーチャルサラウンドは限界があると言われながらも、ライトユーザーを満足させるにはこれを充実させるしかないのも現実。

    今回の製品がHDオーディオに対応しないのもライトユーザー志向だからでしょうか。そういう意味ではより手軽なYAS-107こそ今回の製品コンセプトに合っているでしょう。後からでもサブウーファーは追加できる拡張性もグッドです。

    サウンドバー業界がさらなる前進を遂げた記念的モデルとなるでしょうか?

    DENON_HEOS1
    デノン(DENON)は、ワイヤレスオーディオシステム「HEOS(ヒオス) by Denon」を国内発表し、4製品を3月15日に発売します。

    ネットワークスピーカー「HEOS 3」と、ポータブルスピーカーの「HEOS 1」、「HEOS 1」専用バッテリーパック「HEOS 1 GO PACK」、ワイヤレスプリアンプ「HEOS LINK」で、いずれもオープン価格。

    実売予想価格は、「HEOS 3」が33,000円前後、「HEOS 1」が25,000円前後、「HEOS 1 GO PACK」が1万円前後、「HEOS LINK」が37,000円前後。

    オーディオ再生機能を持つバッテリーパック以外の3機種のネットワークなどの再生機能、性能は同じ。

    無線LAN、有線LANのどちらにも対応し、ストリーミング音楽配信サービス、インターネットラジオも受信・再生可能。対応音楽配信/インターネットラジオサービスは、AWA、Spotify、SoundCloud、TuneIn。

    さらに、USBメモリーやLAN内のNASなどに保存したハイレゾ音楽ファイルの再生も可能。Bluetooth受信やアナログ入力も備えます。セットアップと操作はiOS/Android/Kindle Fire対応の「HEOSアプリ」で行なえます。

    対応オーディオファイル形式は、AAC/MP3が320kbpsまで、WMAは192kbpsまで、FLAC/WAV/Apple Losslessは192kHz/24bitまでサポート。DSDも5.6MHzまで対応。

    HEOS対応機器を複数台、連携して利用する事も可能で、同じ楽曲を再生したり、全スピーカー個別の楽曲を再生させる事も可能。最大36台までのHEOS対応製品が同時に連携できます。

    ここではHEOS 1をご紹介。3機種の中では最も手軽な価格と内容と言えます。とはいえ、最近多い一体型Bluetoothスピーカーとしてはかなり高度な内容と言えるのではないでしょうか。

    ユニットはミッドウーファー、ドーム型ツイーターの2ウェイで、2chのD級アンプを搭載。2台使ってのステレオ再生にも対応します。入力は無線/有線LAN、USB、Bluetooth。アナログはないようです。

    専用バッテリーパックを追加することにより、ポータブルBluetoothスピーカーとしても使えます。約6時間の音楽再生ができます。外形寸法と重量は、本体のみで129×128×189mm(幅×奥行き×高さ)、GoPak取り付け時の外寸は129×134×214mm(同)で、1.7kg。

    デノンでは本機をポータブルネットワークスピーカーと呼んでいますが、これではライトユーザー層にアピールできないのではないでしょうか?高級で高音質なBluetoothスピーカーとして打ち出すべきではないでしょうか?



    GENELEC_8020DPM
    GENELECの定番アクティブスピーカー「8020」と「8030」がマイナーチェンジ。オタリテックが4月頃に発売予定としています。1台の価格は、「8020DPM」(ダークグレー)が67,000円、「8020DWM(ホワイト)が72,000円、「8030CPM」(ダークグレー)が95,000円、「8030CWM」(ホワイト)が10万円。

    1台にクラスDアンプを2基内蔵したバイアンプ構成の2ウェイ小型アクティブモニタースピーカー。

    いずれも従来の8020C/8030Bから出力を50W(高域)+50W(中低域)に向上させ(従来は40W+40W)、最大音圧も4dBアップ。消費電力を抑えつつ電源回路の効率も向上させたとしています。

    変更点として、ニアフィールド特性を改善させるDESKTOPスイッチが追加。また、背面の電源スイッチがプッシュボタンになり、従来の8030Cでは前面にあった電源スイッチが背面に移りました。そのほか、前面のボリュームノブをなくして背面に±6dBの微調トリムが加えられました。

    サイズは8030Cは189×178×285mm(幅×奥行き×高さ)、8020Dは151×142×226mm(同)。前代と全く同じです。そのため、従来の取り付け関係のオプション品はそのまま使えます。

    全モデルはこれにより販売終了となります。

    前モデルでも十分だった人にとっては、実売価格が高くなる分残念かも。間違いなく品位はアップしているようなので、サイズ的にこれらを欲している人にとっては歓迎できるモデルチェンジでしょう。

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