DAP


    リーズナブルで小型のDAPを得意にしている中国・Shanling(シャンリン)から、M0という新機種が登場。これまでのM1よりもさらに小さい機種。発売日は5月25日で、予想実売価格は15,000円前後。

    本体サイズは40W×45H×1.35Dmm、質量はわずか38gの超コンパクト。このボディになんと1.54 インチ LG 社製というタッチスクリーンを装備。タッチスクリーン搭載DAPとしては世界最小とのこと。

    DACチップにはESS ES9218Pを搭載し、PCM 384kHz/24bitまで、DSD 2.8MHzまでの再生に対応します。Bluetooth送受信にも対応し、送信する場合はSBC、aptX、LDAC、受信ではSBC、LDAC対応なのも見逃せないポイント。

    内蔵メモリはなしで、microSDカードスロット1基で最大512GBに対応。

    ヘッドホン端子は3.5mmアンバランスのみ。USB Type-C端子を装備し、USBオーディオ入出力に対応するので、拡張性も十分。

    気になる連続再生時間も15時間とサイズを考えると立派です。充電時間は2時間。

    価格や内容を考えると、すでにハイレゾDAPを持っているユーザーのサブ機的な感じですが、エントリーユーザーには十分すぎる内容。LDAC送受信機として使いたい向きにもおすすめです。

    Shanlingと言えばHiBy Linkですが、本機には非搭載。ただし、独自でスマートフォン操作を可能にするアプリを考えているとしています。ただ、本国情報であって、まだ国内では具体的な情報はありませんので、ご注意ください。

    A&futura_SE100
    韓国IRIVER(アイリバー)は、Astell&KernブランドのDAP新製品2機種を発表しました。A&futura SE100とA&norma SR15の二つ。それぞれ本国では5月~6月に発売予定で、 価格はSE100が1,699ドル、SR15が699ドルの予定。日本国内発売日と価格はまだ未発表です。

    それぞれAstell&Kernプレーヤーの新プロダクトライン「A&futura(エーアンドフューチュラ)」「A&norma(エーアンドノーマ)」のモデル。

    すでにある「A&Ultima」をフラグシップラインとし、A&futuraはその次のプレミアムライン、A&normaはスタンダードラインと位置づけ、今後は3つのプロダクトラインとして展開していく予定としています。

    A&futura SE100は、筐体はアルミニウム合金製。背面にはガラスプレートを配置。オクタコアのCPUや、5型のタッチディスプレイ、128GBのストレージメモリも搭載。高速充電に対応し、約10時間の音楽再生が可能。

    ESSテクノロジー製の高性能DAC「ES9038PRO」を採用。PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。もちろん、イヤホンのバランス出力も可能。

    A&norma SR15は、堅牢なアルミニウム合金筐体を採用。DACにシーラスロジックの「CS43198」をデュアルで搭載。クアッドコアのCPUも搭載し、PCMは192kHz/24bit、DSDは2.8MHzまでのネイティブ再生が可能。

    まだ、国内ニュースサイトでは以上のような大まかな内容までしか出ていないのでこの程度の紹介に留まりますが、アイリバーが関わった最新のエントリーDAP・ ACTIVO CT10でもネットワークプレーヤー機能はじめ、MQA再生対応、ストリーミング対応、aptX HD対応など豊富な機能を持つので、この2機種も当然あるとは思います。

    内容の詳細がわからなくても印象的なのはA&norma SR15の外観デザイン。なんと画面が傾いています。大胆なことは間違いありませんが、これで敬遠してしまう人も出そうですが、逆にこれが良くて買う人のほうが多いと踏んだのでしょう。

    A&norma_SR15


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    アユートは、ハイレゾ音楽配信サイトのgroovers Japan(グルーヴァーズジャパン)が設立したオーディオブランド・ACTIVO(アクティヴォ)の第1弾製品であるポータブルオーディオプレーヤー(DAP)「CT10」を4月27日に発売しました。直販価格は39,980円(税込)。

    ハイレゾ対応DAPの手頃なエントリー機として幅広いユーザー層を狙った戦略機。ブランド第一弾とは言え、実績と実力のあるiriverのAstell&Kernが開発を支援しているので、音質、使い勝手面でもいきなり期待できる注目機。

    Astell&Kern製のモジュール「TERATON」を採用しているというのも大きな特徴。DACやクロックジェネレーター、ヘッドホンアンプなどオーディオプレーヤーの主要機能を一体型のモジュールにしたもの。音質を犠牲にせず、製品の小型化を実現できるとしています。

    外形寸法は93.2×65.2×15.5mm(縦×横×厚さ)。重量は約112g。480×854ドットの静電容量式タッチパネルディスプレイを備えます。

    内蔵ストレージメモリは16GB。microSDカードスロットも1基備え、最大400GBのカードが利用可能。DACはシーラス・ロジック製の「CS4398」を1基搭載。PCMは192kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまでのPCM変換での再生が可能。MQA対応も特筆もの。

    イヤホン出力は3.5mmのステレオミニで、バランス出力は備えていません。出力は8Ωで22mW、16Ωで36mW。SN比は115dB。10バンドイコライザーを備え、ユーザー設定できるほか、5種類のプリセットイコライザーも用意。

    IEEE 802.11b/g/nの2.4GHz無線LANを搭載。DLNA機能にも対応。無線LANを使い、「groovers Japan」アプリから直接ハイレゾ音源を購入・ダウンロードできます。また、TIDALにも対応。

    Bluetooth 4.1にも対応。aptX aptX HDにも対応します。USBオーディオデジタル出力も可能。DSDもDoP伝送で再生可能。

    全体にイヤホンのバランス端子は備えないながらも、エントリー機とは思えない機能性。むしろ、エントリーユーザーはそこまで使わないのでは、というくらい。

    バランス端子がない分、やや分が悪いかなと思いきや、試聴イベントや試聴機の音質インプレッションはいずれも相対的にかなり好評で、発売後から売れ行きも相当いいようです。そして、実際に買った人たちの感想も良好なものばかり。Astell&Kern製のモジュール「TERATON」が効いているのでしょうか。

    この分だと「TERATON」を使ったバランス接続対応の上位機がこれより少し上くらいの価格で出ると、かなりこだわりのあるユーザーもカバーできる好機種ができそうな気もします。

    また、ストリーミング、MQAへの対応というのは今後のDAPの重要課題ですが、そこも積極的なのもポイントです。ACTIVOには注目です。


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    サンコーは、IPX8防水対応のヘッドホン一体型MP3プレーヤー「MP3PWP8G」を28日に発売しました。直販価格は5,980円(税込)。

    IPX8(水深10mまで)の強力な防水仕様により、プールなどで音楽を聴きながら泳げます。雨にも平気なので、アウトドアでのランニングやトレーニングなどのスポーツ時の利用にも向いています。

    8GBのメモリを内蔵し、MP3/WMAの音楽ファイル再生に対応。楽曲転送はパソコンから付属のUSBケーブル経由で行ないます。ハウジング部に各種操作ボタンを搭載。内蔵バッテリーの連続再生時間は約10時間、充電時間は約2時間。

    イヤーピースは水泳用(S/M/L)と通常(M/L)が付属。別売オプションとして、USBケーブルとイヤーピースのセット(直販680円)も用意します。

    IPX8もの防水性を備えた一体型MP3プレーヤーはあまりないのではないでしょうか。あまり音質志向ではないので、再生可能ファイルにFLACがないのは残念ですが、内蔵メモリも少ないですし、こんなものでしょう。防水性では文句無しです。


    ONKYO_DP-S1
    オンキヨーは、ハイレゾ対応DAPの新製品・「rubato(ルバート)」DP-S1を3月中旬に発売すると発表しました。オープン価格で実売45000円程度の予想とのことです。

    DSDネイティブ再生と、2.5mmバランスイヤホン端子を備えながら、94W×63H×15Dmm、重さ130gのコンパクトボディであることが特徴です。また、同社上位機のDP-X1Aよりも安価なことも魅力。

    本体シャーシは豪勢にアルミニウム削り出し製シャーシ。高剛性かつ高品位です。フルカラーディスプレイは2.4インチ(320×240ドット)で、タッチ操作に対応。内蔵バッテリーは1,630mAh/3.8Vで、再生時間はFLAC24/96で約15時間内蔵ストレージは16GB。2基のmicroSDカードスロットにより、全体で416GBまで拡張できます。

    再生対応コーデックはDSD(DSF・DSD-IFF)/FLAC/ALAC/WAV/AIFF/MP3/AAC、加えてMQAはアップデートで対応されるとしています。DSDは5.6MHzまでのネイティブ再生のほか、最高192kHz/32bitのFLAC/WAVなどが再生可能。この価格帯としては十二分と言えるスペックです。

    無線LANやBluetoothも搭載。各種ストリーミング再生にも対応。Bluetoothの音声コーデックはSBCのみ。iOS/Android向けに用意された専用コントロールアプリに対応し、スマートフォンから本機の基本操作が行えます。

    DAC部にはESS Technology社製のDACチップ「ES9018C2M」を、アンプ部には同じくESSの「9601K」を、それぞれ片chあたり1基、計2基ずつ搭載。フルバランス回路構成とすることにより、セパレーション、S/Nのよいクリアで広がりのある音を実現したとしています。さらにオーディオクロックは44.1kHz/48kHzの2系統を装備。ジッター低減にも配慮しています。

    2.5mm 4極端子によるイヤホン、ヘッドホンのバランス駆動にも対応。通常のバランス駆動方式に加え、独自のActive Control GND(ACG)駆動方式も採用。BTLバランスモード/Active Control GNDモード/ラインアウトモードから選択できます。ラインアウトは3.5mmステレオミニヘッドホン出力兼用。

    ボリュームは本体側面のノブによって、61ステップで調整可能。

    ゲイン設定はLow/Normal/Highの3つを用意。対応インピーダンスはアンバランス:16Ω~300Ω、バランス:32Ω~600Ω。これにより、幅広いイヤホン、ヘッドホンに対応できます。

    16bit-24bitの音源を32bitまで量子化軸で拡張し、アナログ信号に近い滑らかさで再生可能という「Hi-Bit」モードも搭載。そのほか、アップサンプリングによってMP3などの圧縮音源もサンプリングレートを192/176.4/96/88.2kHzに変換して再生できます。

    7ステップの調整で、ジッターノイズの低減を図れるロックレンジアジャスト機能や、SHARP/SLOW/SHORTの3モードから選べるデジタルフィルターも装備。6個のプリセットイコライザーも用意され。10バンドのマニュアルイコライザーも使用可能です。

    なお、パイオニアブランドの「private(プライベート)」XDP-30Rというモデルも同じく3月中旬に発売。実売予想価格は4万円前後。ESS製DACや2.5mmバランス出力など共通部分も多い一方で、音質面のチューニングやユーザーインターフェイスなどに違いがあるとしています。

    全体に価格からすると充実の内容に思えます。そりゃあ、いろいろほじくろうと思えばいくらでもできますが、頑張っているということで良いでしょう。

    よくある文句としては?やはり、Bluetoothのコーデック。SBCのみ。これはLDACまで搭載するソニーとは対照的。ソニーまでいかなくとも、今時安いDAPでもBluetooth対応する以上はaptXには対応しているのが多いので、不満というか、困惑している人は多いようです。ここをけちるとそんなに安くできるのでしょうか?デザインがAK70みたいで主張に乏しいというのもあります。ここは音に関係なければ優しく見てあげましょう。

    オンキヨーの方の記事で何ですが内容的にほとんど同じで、音質も価格差ほど違わないならパイオニアのほうがお得なように思えます。実際にどのように音で差別化しているのかは重大ですね。

    オンキヨーブランドながらパイオニアの技術、それも単品コンポで培ってきたHi-bit/Hiサンプリング化技術が乗っているのもお得な印象。

    rubato(ルバート)はもちろん、音楽用語から取っています。自由なテンポで、という意味であるとオンキヨーも謳っています。実際の音楽でrubatoと言うと、ショパンのピアノ曲が思い起こされます。だからと言って本機にショパンの、ルバートの効いた(ルービンシュタインの影響からなのか、20世紀後半以降のショパン演奏においては、あまりルバートを強調しないのが普通です)演奏が合うというわけでもないでしょうけど。

    ルバートの効いたショパンというと、コルトーですか…。それではハイレゾの意味がありませんね…。

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