既発売製品

    過去に発売されていたオーディオ製品、特に中古市場で人気の機種を紹介。マッキントッシュのパワーアンプMC2500。発売1980年 定価は1,180,000円 。

    ステレオで500W+500W、モノラル動作1000W発生できる半導体式パワーアンプ。

    例によって出力とトランスを持つので、インピーダンスに関わらずリニアな出力。つまり、低インピーダンスに強いわけです。さらに、お馴染みのパワーガードシステムを搭載。急な大出力でスピーカーを傷めることもありません。この機種から採用された技術でした。

    ブルーアイズのパワーメーターもちろん装備。取っ手があるのはプロ機っぽいですが、好みは分かれそう。ブルーアイズメーターはしっかり装備。

    本機は大出力の割に保護回路がしっかりしているので、中古でも壊れにくいと言われます。数も多く、価格も安定しているので、中古で買いたい本格的なマッキントッシュのパワーアンプの代表とも言われます。

    入力はRCAのみ。左右独立入力レベル調整機能搭載。ヘッドホン端子もあるので、いろいろ便利に使えますよ。最新のUSB-DAC(プリ機能があると良いですね)との組み合わせなども面白そうです。


    REVOWireless
    発売済みのオーディオ製品をご紹介。REVO WirelessはJabraによるBluetoothヘッドホン。2013年に発売されました。

    このヘッドホンで特筆できるのは、5.1ch以上のサラウンドをサポートするオーディオコーデック「Dolby Digital Plus」に対応していること。PC、スマホにアプリを導入することにより、Bluetooth接続でのヘッドホンサラウンドが楽しめます。

    他にも本体素材には、高級スポーツ用サングラスにも用いられる「Grilamid TR90」を採用。ヘッドバンドは10000回の屈曲テストや3500回の折り曲げテストに、ボディは2mからの落下テストに耐える設計。大変なタフさも売り。

    対応プロファイルはAVRCP/HSP。コーデックはSBC。もちろん、スマホ対応のリモコン、マイク機能も装備します。

    「Revolution」(革命、回転など)の短縮形を製品名に用いているとのことですが、「Dolby Digital Plus」対応はまさにそう言っていいほどのもの。

    「Dolby Digital Plus」に対応するBluetoothヘッドホンを私は本機のほかに知りません。そういう意味では唯一無二ですし、意欲的な製品だったと思います。

    しかし、2017年の現在に至るまで、「Dolby Digital Plus」に対応するBluetoothヘッドホンが他に無い以上、このコーデックは普及しなかったと判断せざるを得ません。Bluetoothでのヘッドホンサラウンドはそれほどまでに需要が無かったということでしょうか。

    所有している人の評判はかなり良いです。「Dolby Digital Plus」の効果もかなり高いようです。意外にもSBCのみでも音質も悪くないという評判。

    それでもできればAAC、aptXにも対応した新版が欲しいところですが、期待できないでしょうか。

    MA6300
    マッキントッシュのプリメインアンプMA6300。発売2006年 価格:36万円。

    100W×2(8Ω)160W×2(4Ω)の出力で、伝統のブルーアイズ・パワーメーターを搭載。電源部にはマッキントッシュオリジナルのRコア型パワートランスを採用。一方、出力値がリニアでないことからわかると思いますが、マッキントッシュの高級アンプの証である出力オートフォーマーはなし。

    リモコンつき。ヘッドホン端子つき。バランス入力対応と現代的な便利さは備えます。ただし、トーンコントロールはなし。マッキントッシュのプリメインには普通はついているトーンコントロールはないのは残念。

    プリアウト、メインインはあります。AVアンプのフロント強化用パワーアンプなどとしても使えます。

    2011年2月に日本国内200台限定で、当時の同ブランドの日本法人である(株)マッキントッシュ・ジャパンの設立5周年を記念して本機の特別限定版、MA6300LTDが発売。フロントガラスパネルに「LIMITED EDITION」と刻印し、スピーカー端子を大型化しましたが、内容は同じとのこと。音が違うほどのものはないはずです。

    マッキントッシュ製品は新製品がでるたび値上がっているので、本機あたりの中古ならば、古さと価格、内容のバランスはいいかもしれません。もちろん、出力オートフォーマーにこだわるならナシでしょうが。

    ヤフオクの中古では20万円ほどが相場のようです。

    定格出力     160W+160W(4Ω) 100W+100W(8Ω)
    入力端子     ラインRCA:5系統
    ラインXLR:1系統 フォノMM:1系統
    パワー入力RCA:1系統 録音出力端子     RCA:1系統 プリアウト端子     RCA:1系統
    最大外形寸法     幅445×高さ194×奥行475mm
    重量     16.8kg
    付属     リモコン

    RHA_S500i
    発売済みのオーディオ製品をご紹介。RHA S500iはRHAのカナル型イヤホンエントリー機。価格は6500円、発売は2016年4月。

    既存のS500にiOS機対応のリモコンマイクを付けたモデル。「140.1モデル」と名付けられたマイクロダイナミック型ドライバーを採用しているのが特徴。アルミニウム製の筐体もコンパクト。全体にコンパクトなイヤホンを狙った設計となっています。

    ケーブルは2つの素材を利用しており、耳へ繋がる分岐部上部のケーブルはTPE仕上げ、分岐部下側は絡みにくいファブリック仕上げとなっているのもポイント。

    再生周波数帯域は16Hz~22kHz、感度は100dB、インピーダンスは16Ω。

    ケーブル長は1.35m。デュアル・デンシティシリコンイヤーピース×6ペア(S/M/L各2ペア)と、ダブルフランジシリコンイヤーピース×1ペア(S1)、イヤーピースホルダ、キャリーポーチ、クリップなどが付属。

    S500にiOS対応リモコンマイクを付けたイヤホンですが、発売当初よりも、リモコン無しモデルとの価格差が広がっています。というのも、代理店が2016年10月からRHAのイヤホンを一斉値下げ。

    S500、S500iも値下げされました。おなじくらい値下げされるのかと思ったら、なぜかS500のほうが大幅でした。具体的にはS500iが6,800円から6,500円と 300円の値下げ。ところが、S500は5,900円から4,800円と1,100円も下げたのです。マイク付きのほうがお得ではない印象ではあります。

    本機はハイコスパが魅力のRHAにあって、これまで以上の低価格帯でも人気を得ることを狙った戦略機のはずですが、どうも思ったほどではないような印象です。

    この価格帯でも他メーカーもなかなか強力で、素材面、スペック面で同等以上の製品がひしめいているだけに目立つのは大変でしょう。

    RHAは基本的な実力は高いので、2017年にはこの価格帯で強力な新モデルが出てくるかもしれません。

    qacoustics_concept40j_
    発売済みのオーディオ製品をご紹介。イースタンサウンドファクトリーは、イギリスのQ Acousticsブランドより、日本限定仕様のトールボーイスピーカー「Concept 40 J」を2016年1月に発売。

    従来からの“Concceptシリーズ”のトールボーイスピーカー「Concept40」をベースに開発した日本市場向けのいわば高級バージョン。

    125mmウーハーを2基と25mmツイーターを1基搭載した2ウェイ・3スピーカー構成を採用。内部配線に英QED社のスピーカーケーブル79 Strandを採用することで、高域再生力の向上を実現したとしています。

    本体カラーはブラックのみ。デザインが国内限定となっており、サランネットカラーや本体前面下部に配置されたロゴカラーのほか、背面に備えられたゴールドカラーのスピーカーターミナルなどを国内限定仕様としています。

    再生周波数帯域は53Hz~22kHz、インピーダンスは6Ωで、感度は90dB。外形寸法は170W×972H×288Dmm、質量は9.5kg(1本)。

    なぜ今、本機を取り上げるかというと、価格改定されるからです。当初のペア税抜き価格:277,000円→250,000円といくらか値下げです。

    Q Acousticsのスピーカーは本国では低価格、高音質のハイコストパフォーマンススピーカーとして大変有名。日本でも一部の愛好家から以前より知られていました。

    しかし、最近では日本で簡単にQ Acoustics製品が買えなくなったり、高価で買いにくいモデルが中心となったりで、もともと日本ではマイナーなメーカーだけに、ちょっと心配な感じです。もっとも、ライバルメーカーにとってはこの状況が続けばいいと思っているのでしょうけど。

    本機もこの価格ならばあえてこのメーカーのこの製品を買うほどなのか、と思わせてしまう印象からは脱していないのではないでしょうか。この価格にしてはワイドレンジとは言い難いスペックなのも気になります。

    ただ、音質そのものは本質的な良さを備えた高品位なもののようで、問題はやはりブランドイメージの日本国内での確立にもあるのかもしれません。

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