ソフトバンクは、SoftBank SELECTIONブランドより、ハイレゾ対応マイク付きイヤホン「 SE-5000HR」を11月20日に発売。直販サイトでは8,800円(税込)で販売。カラーはカッパー/ゴールド/ブラックの3色を用意。

ダイナミック型8mmドライバーを搭載し、再生周波数帯域は5Hz~45kHzとハイレゾ対応スペックをクリアしているのが特徴。パッケージにはハイレゾロゴもついています。それでいて1万円以下の価格であることも注目ポイント。

ドライバーユニットを含むハウジング部を独立させたオリジナルフォルムでノイズを防ぎ、クリアな音を再生するとしています。金管楽器をモチーフにしたデザインを採用しているのも特徴。ハウジングは質感の高いアルミニウム。

クリアな中高音域と深みある低音域の再生、ハイレゾ音源の豊かな音の広がりを実現させるために、構造設計とチューニングにこだわったとしています。

ケーブル長は約1.2m(Y型)で、ケーブルにマイク付きリモコンを備え、通話や音楽操作が可能。iPhoneやAndroidスマートフォンの操作に対応。プラグ部はL型の3.5mmステレオ4極ミニプラグ。重量は約15.9g。XS/S/M/Lの4サイズのイヤーピースやキャリングポーチが付属。

「ソフトバンクがイヤホン?」と発表当初は思っていました。どうせどこかのOEMか、独自開発にしても外部に発注しただけではないのか、などと思っていました。

ところが、各種サイトやオーディオ専門誌での記事を読むと、「SoftBank SELECTION」では、社内で商品企画、デザイン、開発、品質管理までを行っていることがわかり意外でした。

今回の「SE-5000HR」については、大手オーディオ機器メーカーに在籍した経験を持つエンジニアやデザイナーが開発を担当したということでさらに驚きました。

さらに、その人たちが開発したから、というだけ以上のコストパフォーマンスも持ち合わせているようにも感じます。各所に出ている多くのレビューがかなり好評なことからもうかがえます。単に1万円以下でハイレゾ対応でお得、という以上の本格的な音質のようです。

それは、やはり、ソフトバンクという巨大企業のなかで、目先の儲けにこだわらなくてもいいという、小さなオーディオ専業メーカーなどには到底無理な体制であることも無縁ではないでしょう。

今後、ソフトバンクがDAPやポタアンなど、ポータブルオーディオ機器に本格的に参入してくることはあるのでしょうか。もしそうなるのなら既存メーカーにとっては脅威になりそうです。

ダイナミック型1発のイヤホンというのも、BAやハイブリッド中心に多ドライバー化しているイヤホン業界への挑戦的な意味さえ感じます。