スピーカー:DYNAUDIO

    DYNAUDIO+CONTOUR30
    DYNAUDIOは「CONTOUR」(コンター)シリーズのスピーカー新モデルを国内正式発表しました。12月中旬~下旬から順次発売します。ラインナップと価格は以下の通りです。

    ・「CONTOUR 60」 3ウェイ・フロア型¥1,300,000/ペア(税抜)
    ・「CONTOUR 30」2ウェイ・フロア型 ¥1,000,000/ペア(税抜)
    ・「CONTOUR 20」2ウェイ・ブックシェルフ型 ¥640,000/ペア(税抜)
    ・「CONTOUR 25C」センタースピーカー ¥450,000(税抜)

    今回のモデルチェンジでは、新規に開発されたミッドレンジ/ウーファーユニットの採用が特徴。

    同社のスピーカーを象徴する存在であるMSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)コーンですが、今回新設計しての使用。CONTOURとしては初めて採用されたというFEM(有限要素法)によるコンピューター解析を用いることで、振動板の形状を最適化したとのこと。

    振動板の厚みを一様にするのではなく、内周部から周辺部にかけて厚みを少しずつ変えた「Vari-MSPコーン」を開発。これにより、レスポンスの早いピストンモーションを実現したとしています。

    また、また、振動板のエッジ部のリングの形状もFEMの活用によって断面を楕円状に変更。より正確なピストンモーションが可能となったとしています。

    また、従来のCONTOURではS5.4のみ搭載されていた、ディナウディオの新世代高品位ツイーターである特殊コーティング・ソフトドーム・トゥイーター「ESOTAR2」を全面的に使用。高域特性がこれまでのCONTOURに比べて大幅に改善したとしています。

    宣伝文句を見ると確かに改良されて良くなっている部分は多いようです。ただ、随分デザインがシンプルな印象です。これまでのディナウディオのイメージは薄い印象。それでいて、他社のように箱型形状をやめるわけでもなく、従来的な形。ブックシェルフに至っては、従来の個性を演出していたツイーターとウーファーの一般からすると上下逆の配置もやめています。

    トールボーイ機は決して安くはないだけに、この雰囲気で大丈夫でしょうか。もちろん、音が良ければいいんです。ただ、ディナウディオは音が良くてもアンプを選ぶという傾向があります。ここが新シリーズで変わっているのかも注目です。



    Contour S1.4(2003年)と、その特別版で限定モデルのContour S1.4 LE(2014年)。

    Contour 最小のブックシェルフ機。大口径アルミボイスコイルを備えたMSP17cmウーファーと新ESOTECと呼ぶソフトドームトゥイーターによる2ウェイ。フロントバッフルには吸振材を介してメタルプレートが取り付けられ、ユニットはここに装着。またトゥイーターは別のベースプレートにマウントされ、メタルプレートがぴったりはまるように精密な加工が施されて一体性の高い構造を採っているのも特徴。ウーファーを上にした倒立配置になっているのも一見してわかる特徴です。

    LEではさらに、「Bubinga High Gloss(ブビンガ・ハイ・グロス)」「Walnut Special(ウォルナット・スペシャル)」「Mocca High Gloss(モカ・ハイ・グロス)」という3種類の特別仕上げから選択可能。

    内部ワイヤリングに高品質OFC(無酸素銅)製カッパー・ケーブルを採用するなどの変更も実施。また、クロスオーバーは「Consequence Ultimate Edition」および「Confidence Platinum」で採用されている高品質デバイスを使用。

    いずれも、高級ブックシェルフ機として高い評価を得ていました。

    2016年、“CONTOUR”シリーズはモデルチェンジ。本機に相当する機種はCONTOUR 20となります。新規に開発されたミッドレンジ/ウーファーユニットの採用を中心にかなり大きな変化があるようです。

    キャビネットの形状もスクエアから流線型に変更。これは大きな違いです。

    こうなると以前のDYNAUDIOが好きだった人は、旧機種のContour S1.4が欲しいという方もいそうです。

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