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完実電気は、Sonus faberが、デザインや設計開発、生産まで全面的に携わった新ブランドPrymaのヘッドホンを12月15日に発売します。

第一号機は「Pryma 01」で、オープン価格。実売予想価格はノーマルモデルが58,000円前後、シエルカバーにカーボンを使ったモデルが64,500円前後。

まあ最近のヘッドホン界からするとべらぼうに高いわけでもなく、論評に困るほどです。ソナスというと、木製エンクロージャースピーカーで、しかも箱の鳴りを活用した唯一無二的な存在として知られていました。

しかし、創業者のフランコ・セルブリンが去ってからは、確立されたブランドイメージを活用した、以前よりは個性の薄れた優等生的なスピーカーメーカーになったようにも言われます。

また、ホームシアターにも対応するなど、当初のピュアオーディオ一辺倒の方針からも変っています。要はワールドワイドなオーディオメーカーになったわけです。グローバル化ともいうのでしょう。

ですから、オーディオ業界で無視できない存在になったヘッドホンにも参入しなければならないのでしょう。B&Wもそうですね。

ただ、天国のフランコ・セルブリンはどう思っているのでしょうか?

本機はドライバーにSonus faberの技術を投入。イタリアで職人が手作りで仕上げているとのこと。

ハウジングには、軽量で剛性に優れたアルミニウム素材を採用。独自設計のイヤーパッドは、快適さと遮音性を追求し、レザー素材を採用。シェルカバーに、「精悍でアクティブさが際立つ」というカーボンを使ったモデルもラインナップ。ヘッドバンドにはイタリア製本革素材を採用。バンドの裏面にはマイクロファイバーが使われ、通気性にも優れています。

ハウジングは密閉型。ユニットは40mm径で、インピーダンスは32Ω。再生周波数帯域は10Hz~25kHz。歪率は0.1%以下。最大入力は120mW。感度は118dB。


ケーブルは着脱可能で、ヘッドフォン側の端子は2.5mmのモノラルミニ。プレーヤー側はステレオミニで、ケーブル長は1.3m。重量は355g。


むしろSonus faber云々ということを抜きにした方が評価できそうな高級感溢れるしかもおしゃれなヘッドホンに見えます。これなら見た目だけでも価値がありそうです。悪くない印象です。割と女性にも似合いそうなのもポイントです。さすがイタリアといったところなのでしょうか?Sonus faberのスピーカーはあまりおしゃれとか女性向きといった印象は受けないだけに意外です。

まあ、デザインはSonus faberではないようですから、そのあたりに秘密があるのでしょう。