城下工業(株)は、自社ブランド“SOUND WARRIOR”のバランス出力対応ヘッドホン「SW-HP20」のを6月4日に発売します。25,000円(税抜)。
「春のヘッドホン祭2016」に参考出展され、発売日・価格ともに後日発表とされていたものが本日、正式発表されたものです。
SW-HP20は、XLR(3pin)端子を備えバランス出力に対応したダイナミック密閉型ヘッドホン。
φ40mmのダイナミックドライバーを搭載。再生周波数は10Hz~35kHz。このため、ハイレゾ対応は謳っていませんが(40kHzの周波数が必要)、現実的には十分にハイレゾ音源に対応可能です。
アンバランス型(Φ6.3mmステレオ標準プラグ接続コード)、バランス型(XLR接続コード)の2種のコードが付属します。一般的な接続にももちろん対応します。
なお、同時に、真空管バッファ付ヘッドホンアンプ「SWD-HA10」も50,000円(税抜)で発売されます。
「SW-HP20」は、同社のハイレゾ対応コンパクトコンポ“SW Desktop-Audio”シリーズにラインナップするコンパクトなヘッドホンアンプ。プリ段に真空管12AU7を1本、パワー段に出力15WのD級アンプを2基搭載したハイブリッド構成を採用することが大きな特徴です。
もちろん、ヘッドホン出力端子には、3pinタイプのXLR端子を備え、SW-HP20へのバランス出力に対応します。
“SOUND WARRIOR”シリーズはかつてのラステームの低価格、コンパクト、高品位なPCオーディオシステムを彷彿とさせますが、ラステームほどにはオーディオ愛好家の間で話題になっていないようです。
やはり、スペックや機能だけでオーディオ愛好家が注目するほど甘くはないということでしょうか。
また、現在も存在するメーカーで似たようなコンセプトではオラソニックがあり、そちらのほうが知名度が高いことも影響しているようです。
機能的には工夫して差別化しているだけに、音がよければ注目はされるはずです。
この2機種のコンビはどう市場で受け止められるでしょうか。