ソニーは、ハイレゾ対応スピーカーを搭載した4K液晶テレビの 新モデル「X9350D」シリーズを5月21日に発売します。

・「KJ-65X9350D」¥OPEN(予想実売価格54万円前後)
・「KJ-55X9350D」¥OPEN(予想実売価格39万円前後)

両機種の違いは画面の大きさだけで、他は同様です。

従来のX9300Cシリーズの後継機。画面の両脇に大型スピーカーを搭載するのが最近の薄型テレビとは異なり、外見からも目立ちます。

このスピーカーがハイレゾ再生対応となっており、「ハイレゾ対応」を謳っています。

トゥイーター×2、磁性流体ウーファー×2、磁性流体サブウーファー×2の構成で実現。といっても、薄型テレビで問題になるのは低音で、低音の再生能力を高めることがメインでこの大きさになっています。おそらく高域再生能力40kHzをクリアすればよいというハイレゾ基準はもっと小さな筐体とスピーカーで十分できます。一般の人はあたかもハイレゾ対応のために筐体が大きくなっていると勘違いしそうです。

CDレベルの音源や圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングできる「DSEE HX」を採用。またS-Force PROフロントサラウンドも装備。アンプはS-Master HXデジタルアンプを搭載。

ハイレゾはPCMで96kHz/24bitまで対応。ソニーがハイレゾ対応するわりには中途半端なスペックといわざるを得ません。

スピーカーを従来機種からさらに強化したとも言います。ウーファーの振動板を、これまでのグラスファイバーからカーボンファイバー製に変更し音質を高めたとしています。ツイーターに変更はありませんが、ウーファーの変更に伴い、音質チューニングは変えているとしています。ツイーターの完成度は高いようです。

ハイレゾ対応機としてみると、どうにも中途半端な感は否めません。このテレビを買ってまでハイレゾを聴く人は、やっぱり別にシステムを用意しているのではないでしょうか。せめて、対応デジタル信号はもっと頑張って欲しいです。

パネルはトリルミナスディスプレイで、120Hzの倍速駆動。オプティコントラストパネルも搭載。バックライト駆動は従来と同様のエッジ型LED部分駆動。

映像エンジンには従来と同様「X1」プロセッサーを搭載。コントラスト拡張技術についても「X-tended Dynamic Range」技術を搭載。HDR映像の入力にも対応。

4Kテレビとしても中途半端という意見もあり、ソニーの4Kは大丈夫でしょうか。