Panasonic_DMP-UB90
パナソニックは、Ultra HD Blu-rayプレーヤー「DMP-UB90」を7月22日より発売します。オープン価格で、実売予想価格は7万円前後です。

同社のBDレコーダー「DMR-UBZ1」に続く、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)再生機で、待望の日本発のUHD BD再生専用機。4K HDR映像を視聴できるUHD BDプレーヤー。上位機の「DMP-UB900」(6月24日より発売。実売予想価格は13万円前後)と同時発売。

UHD BDのほか、BD/DVDビデオ、BD-R/RE、DVD-R/RW/RAM、音楽CD、CD-R/RWなどの再生に対応。マスターグレードビデオコーディング(MGVC)ディスクの再生にも対応します。4Kコンテンツでは、Netflix、YouTube、Amazonビデオの4K動画視聴にも対応します。なお、ネット動画のHDRへの対応は今後検討するとしています。USB端子とSDメモリーカードスロットを装備し、SD/USBメモリに記録した4K動画(MP4形式、最大4K/30p)の再生や、写真の4K出力に対応します。

DSDにも対応のネットワークオーディオプレーヤー機能も装備します。

上位機「DMP-UB900」からいくつかの機能を省くなどで低価格化を実現させたのがポイント。具体的には“Plus”が付かない「4Kリアルクロマプロセッサ」搭載。DMP-UB900が備えるアナログ7.1ch出力は非搭載。高音質オーディオパーツの採用も省略しています。

クロマ処理技術「4Kリアルクロマプロセッサ」を採用。ハイビジョン領域の色信号補間処理を経ずに、デコードしたハイビジョン信号からダイレクトに4K信号にアップコンバートすることで、鮮度が高く、自然な質感と立体感にあふれた映像を楽しめるとしています。

4K超解像/W超解像機能も搭載。4K映像の鮮鋭感や精細感を自在に調整することが可能。ハイビジョン映像を4Kアップコンバート出力する際にも有効です。また、HDR非対応テレビと接続してUltra HD Blu-rayのHDR映像を再生した場合にも、独自のダイナミックレンジ変換を自動で処理します。

HDMI出力は、AV分離出力可能な2系統を搭載。4K非対応のAVアンプとも接続できます。また、音質的にもメリットがあります。デジタル音声出力は光のみ。上位機では同軸も装備しているのが違い。

ハイレゾ対応のネットワークオーディオプレーヤーとしても機能。USB端子およびネットワーク経由によるハイレゾ再生に高度に対応。対応ファイル形式は5.6MHzまでのDSDと、Apple Lossless(ALAC)、WAV、FLAC、MP3、AAC、WMA。

圧縮処理によって欠落した高音域成分を復元する「リ.マスター」、真空管アンプを通したような温かみのある音を再現するという「真空管サウンド」、「ハイクラリティサウンド4」機能など、パナソニックの高級ブルーレイレコーダーでおなじみの高音質機能も装備。

外形寸法は430×190×61mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.3kg。

アナログ音声出力はありませんが、HDMI接続前提なら本機はハイレゾネットワークオーディオプレーヤーとしては上位機同様です。

とはいえ、やはりUltra HD Blu-rayプレーヤーとして使うのが本来でしょう。その場合は「4Kリアルクロマプロセッサ」の上位機との差をどう考えるかが大きいでしょう。差がないわけはありませんが、マニアしか気にしない程度ということもあるのでしょうか?

実売価格の下がり具合や、市場での人気によっても本機の評価は変わりそうです。たとえば、5万円以下に早めになれば、人気、評価ともに高まるような気もします。

まずはHDR対応4Kテレビの普及、なによりソフトの普及が課題です。