CDプレーヤー:ESOTERIC

    ESOTERIC_SA-50
    過去に発売されていたオーディオ製品を紹介。ESOTERIC SA-50 エソテリックのSACDプレーヤー。発売2009年 価格は39万円。外形寸法は442×353×153mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18kg。

    SACDと音楽CDの再生に対応したCDプレーヤー。ドライブ部は、おなじみのVRDSではなく、独自の高性能軸摺動型ピックアップを採用したVOSP(Vertically aligned optical stability platform)メカニズムを搭載。

    DACは旭化成エレクトロニクス製の32bit DAC「AK4392」をデュアルモノ構成で2基搭載。アナログオーディオ回路もデュアルモノ構成としています。そのため、XLR出力はフルバランス構成となっています。出力端子はアナログ系がRCAとXLRが各1系統、デジタルは光デジタルと同軸デジタルを各1系統。ワードシンク入力(BNC)も装備。

    SACD/CDプレーヤーとしての音質強化だけでなく、USB端子を装備し、PC接続でUSB-DACとしても使用可能なのが特徴。デジタル入力としてUSBと同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備するので、単体DACとしても使えます。

    デジタル入力のボリュームコントロールが行なえる32bitデジタルアッテネータも備えていますので、デジタル入力専用プリアンプとしても使用可能。32bit精度でビット落ちの心配もありません。

    CD再生と外部デジタル入力信号は、2倍(64/88.2/96kHz)、4倍(128/176.4/192kHz)へのアップコンバート、さらにDSDへのアップコンバートに対応。SACD再生時にはDSD信号ネイティブ再生だけでなく、PCM 88.2/176.4kHzへのコンバートも行なえます。

    電源には大型トロイダルトランスを採用。ボディはトップとサイドパネルに5mm厚のアルミ材を、底板には5mm厚のスチール材を用いているなどエソテリックならではの高剛性設計。

    本機の2016年現在後継機に当たる機種はK-07X(43万円)。全然違う型番なのでまるで無関係に感じますが、VOSPメカでUSB入力も装備するなど似たような基本内容です。USB入力はDSDにも対応するなど機能は強化されています。もしかして電源やアナログ部の物量などは本機のほうが部があるかもしれません。ただ、デジタル回路の強化はK-07Xでしょう。

    VOSPメカ機はVRDSではないため、愛好家から敬遠される傾向もあるようですが、少なくとも動作音の静粛さではVRDSよりも上回っているようです。音も肩肘張らない印象がかえっていいと思う人もいるようです。

    エソテリックは、セパレート型デジタルプレーヤーシステムとして、SACDトランスポート「P-02X」と36bitデュアルモノD/Aコンバーター「D-02X」を3月1日より発売します。いずれも価格は140万円(税別)。

    それぞれ2011年のP-02とD-02の後継機。価格は同じ。

    新たにHDMIケーブルによるDSD伝送に対応した独自のデジタル伝送技術「ES-LINK4」を採用したことが特徴で(先代では、XLR端子を使用した「ES-LINK3」を採用)、旗艦モデル「Grandioso P1/D1」の設計思想を投入したのも特徴。

    「ES-LINK4」はHDMIケーブルを使ったDSD、および352.8kHz/48bit PCMのデジタル伝送に対応。

    P-02Xは、2シャーシ構成のGrandioso P1を妥協なく1シャーシに凝縮することを目標に、ドライブメカ駆動回路とVS-DD(VRDSのトランスポートのスピンドルのモーターだけを回す専用回路)を除くほぼ全てを刷新したとのことです。再生対応ディスクはSACD、CD、CD-R、CD-RW。

    独自の「VRDS-NEO」トランスポート・メカニズム「VMK-3.5-20S」を引き続き搭載。

    物量投入も特徴。シャーシ内部は2階建て構造とし、各回路ブロックを最短の信号経路で接続する“3Dオプティマイズドシャーシ・コンストラクション”を採用。外装は肉厚アルミ材を採用し、5mm厚スチール製リジッドベースを独自のピンポイントフットで4点支持。リジッドベースは、レーザーによる精密なスロット加工を施し、振動を効果的に抑制しているとしています。

    デジタル出力端子はES-LINK4専用端子に加え、従来バージョンのES-LINK対応デュアルXLR端子を2系統、同軸デジタル端子を1系統搭載。D-02Xだけでなく、D-02とも接続できます。

    外部クロック入力を備え、ルビジウムマスタークロック「G-01」と接続してのシステムアップにも対応。22MHz、10MHzマスタークロックをはじめ、ワードクロック(44.1/88.2/176.4kHz)など、様々な周波数に対応。

    外形寸法は445W×162H×437Dmm、質量は約31kg。

    エソテリック(株)は、USB-DAC内蔵SACDプレーヤー「K-05X」と「K-07X」ブラックモデル「K-05X B」と「K-07X B」を各50台限定で7月31日より発売します。価格は通常モデルのシルバーと同じで、「K-05X B」が580,000円、「K-07X B」が430,000円(税抜)。本体色以外の仕様は変わっていません。

    両機種ともUSB-DACは11.2MHz DSDの再生にも対応。DSDはASIO2.1およびDoPによる再生が可能。K-05XとK-07Xの違いは搭載するドライブメカが異なる点で、それ以外の仕様は基本的に共通。アナログ出力はXLR端子、RCA端子を1系統ずつ搭載。デジタル入力はUSBに加えて光/同軸デジタルを各1系統、デジタル出力も光/同軸デジタルを各1系統搭載。

    DACは、旭化成の32bit DAC「AK4490」を搭載。左右チャンネルごとに差動4回路/8出力のパラレル/ディファレンシャル構成を採用。DAC部とアナログ出力回路はデュアル・モノ構成をとっており、デジタル信号処理回路から左右対象に配置。優れたチャンネル・セパレーションを狙っています。

    34bit PCM信号をアナログ信号へ変換する「34bit D/Aプロセッシング・アルゴリズム」を採用。クロック回路には、両モデル共にVCXO(電圧制御型水晶発振器)を採用。特にK-05Xについては、水晶振動子メーカー大手と共同開発した大型のカスタムVCXOを搭載、±0.5ppmの精度と位相雑音の低減を実現。

    K-05Xはディスク回転時の面振れを補正して読み取り精度を高めるエソテリックの看板技術、オリジナル・SACDドライブメカ“VRDS-NEO”「VMK-5」を搭載。

    K-07Xは独自ドライブメカ「VOSP」を搭載。メカはVRDSの下位となりますが、Grandiosoをはじめとする上位モデルと同一の軸摺動型ピックアップを採用するなど要所を押さえたつくり。レンズ移動にレーザーの光軸を垂直方向に維持させることで、高精度な信号読み取りを実現。メカニズムのハウジング部には8mm厚スチールによる大口径スタビライザーを装着し、メカニズムの剛性を高め、ディスクの高速回転による振動を排除。VRDSなしの弱さをカバー?

    K-05Xはカスタム仕様の大型トロイダル・トランスを採用。K-07Xについてはカスタムされた大型EIコア・トランスを採用。

    色が変わったくらいで音が変わるわけはないのですが、色が変わると音も変わるという意見も昔からあり(長岡鉄男など)、通常モデルとは音が違うのかもしれません。

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