SOtM_sHP-100
ブライトーンは、同社が取り扱うSOtMのヘッドホンアンプ内蔵USB-DAC/プリアンプ「sHP-100」を発売します。価格は74,000円(税抜)。

外形寸法は106W×53H×175Dmm、質量は1kgとコンパクト。この筐体は、同ブランドのRoonReady対応ネットワークトランスポート「sMS-200」と同じで、組み合わせての使用を想定しています。

最大192kHz/24bitのPCMおよび最大5.6MHzまでのDSDに対応。ASIOネイティブ再生もサポート。

DACチップには、シーラス・ロジックの「CS4398」を採用。入力端子は、フロントに3.5mmステレオミニ、リアにUSB、同軸デジタル、光デジタルを装備。単体DACとして使えるだけでなく、内蔵のライン可変ボリュームによって、プリ安納としても使えます。しかもアナログ入力にも対応。ラインアウトプットセレクターをユニット底面に装備していて、ライン出力は固定と可変を選択できます。

ヘッドホンアンプ部は、TI製「LME49720」オペアンプと「TPA6120A2」ステレオ・ヘッドホンアンプで構成。ヘッドホンのインピーダンスに合わせて、ハイインピーダンスかローインピーダンスを切り替え可能。

デジタル及びアナログサーキットにULNR(Ultra Low Noise Regulator)を採用。クロックサーキットに低ジッター発振器とアクティブノイズキャンセラーを使用することで、低ノイズ化を実現したとしています。

電源はUSBバスパワー。同社「mBPS-d2s」のようなバッテリーパワーサプライを利用すると音質が向上するとしています。

総じて、魅力的なDAC/プリアンプ/ヘッドホンアンプだとは思いますが、現在の市場ではいまひとつ、訴求できるポイントが弱いかもしれません。プリアンプ機能は便利で、アクティブスピーカーに直結するのに役立ちます。

この価格ではこれくらいの装備は当たり前になりつつあります。国内では4.4mmバランスヘッドホン端子を装備するDAC/ヘッドホンアンプが今後予想されることも気になります。4.4mmバランスヘッドホン端子はグラウンド分離の点だけでも意味があるので、本格的なバランス回路を組むのは無理なこの程度の価格帯のDACでも今後は装備されるでしょう。