iBasso Audioの新製品を多数参考展示している音展のヒビノインターサウンド。注目は、ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーの新モデル「DX80」ですが、他にも「D14」、「P5」を出展。

「D14」は、USB DAC機能を搭載したポータブルヘッドフォンアンプ。DACはESSの「ES9018K2M」で、PCMは384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。デジタル入力は、同軸/光デジタル両対応で、USB入力も装備。PC、iOS機器、Android端末との連携ができます。ただし、iOS機器接続時は、カメラコネクションキットか、Lightning-USBカメラアダプタが必要。Androidは4.1以降で、USB Audioに対応する端末を、OTGケーブルを介して接続する必要があります。 ヘッドホンはアンバランスのみの対応。価格は229ドル。

一方、「DX80」はDACはシーラスロジック製「CS4398」を2基搭載。XMOSを搭載し、最大5.6MHzのDSDネイティブ再生と、最大192kHz/24bitまでのPCM音源再生に対応。画面サイズは3.2インチで、解像度480×800のIPS液晶。OSはAndroidベースのものを採用。内蔵メモリーはなしで、microSDカードスロットを2基搭載。microUSB端子を備えUSB-DACとしての使用も可能。また光/同軸コンボ出力端子やライン出力端子を搭載。ヘッドホンはアンバランスのみの対応。

「DX80」も現時点で大層魅力的なDAPですが、「D14」も場合によってはより魅力的に見えます。やはり、ESSのDACの搭載と、非常にハイスペックな音源対応ぶりがポイントでしょう。そしてなによりその価格。この内容で?と驚くような安さ。

国内でも3万円はしないくらいでしょう。ニューフォースのuDSDやIFiのnanoiDSDあたりといい勝負になりそうです。

ただ、そうなると、nanoiDSDとは対応スペックでは負けます(nanoiDSD対応入力フォーマット:44.1/48/88.2/96/176.4/192/384KHz(PCM)2.8/3.1/5.6/6.2MHz/11.2/12.4(DSD)353/384KHz(DXD)

一方、この価格帯で、ESSの「ES9018K2M」を搭載するUSB-DACは見当たらないので、本機の愛好家への訴求ポイントは、DACチップと言えそうです。

まあ、DACチップで音が決まるわけではないのですが…。