フォステクスは8月7日に二子玉川に「FOSTEXショールーム」をオープンさせます。それ自体も、コアなオーディオ愛好家の間では話題でしたが、そのオープン記念展示?の目玉が発表されました。

それがなんと、あの300Bで駆動する超弩級真空管据え置きヘッドホンアンプ!というのです。

意外というほかありません。

フォステクスの製品としてもこれまで据え置きの真空管式ヘッドホンアンプはなかったですし(ポータブルではありましたが…)、しかも、今回の製品は大変大型で凝っていて、超弩級というのも頷けるほどの内容。発売日も価格も未定ですが、何十万円にはなるようです。

ヘッドホンを中心にしたオーディオが本当に拡大(肥大)しているのだと実感します。

しかし、スピーカーでもなく、USB-DACでもなく、高級ヘッドホンでもなく、真空管ヘッドホンアンプとは…。

それも、ほんとうにアナログ入力専用!USB-DACなど積んでいません!それでいてしっかり?バランスヘッドホン駆動には対応!くわしくはファイル・ウェブの記事をご覧ください。

http://www.phileweb.com/news/audio/201508/03/16190.html

フォステクスというか日本のオーディオは本当に大丈夫なのでしょうか?趣味的製品が出てくるのは結構だと思いますが、これで本当にいいのでしょうか?フォステクスが出すというより、トライオードが出すならまだわかりますが。

これが後にフォステクスの名品となるのか、時代の徒花となるのか、一オーディオ愛好家として気になります。

フォステクスのスピーカーは最近値上げが続いていますし、既存スピーカーのピアノ仕上げが追加されるなど、円安のせいなのか、コンシューマー向け製品の商売がうまくいっていないからなのか、いろいろ勘繰ってしまいます。

迷走の結果コンシューマー向け商売全体が縮小するようなことにはならないで欲しいです。